2025.03.05

CARS

まだ注文できるBMWアルピナはあるの? 2025年内で終焉を迎えるBMWアルピナのコンプリート・カー事情

最新かつ最後のカタログ・モデルとなる「B3 GT」と「B4 GT」を日本でお披露目したBMWアルピナ。2025年にコンプリート・カーの販売を終了し、ブランドはBMWに譲渡される。自動車メーカーとしてドイツから認定を受けているが、その役割を終える。つまり、アルピナを買うことができるのはあと1年弱ということだ。

最終の限定車は即完売

今年の初め、2025年1月にBMWアルピナにおける最後のコンプリート・カーとなる8シリーズ・グランクーペ・ベースの「B8 GT」が発表されたが。世界限定99台のうち、3割弱となる30台が日本向けに割り当てられたものの即完売。いまだ日本におけるアルピナ人気は衰え知らずだ



すでに受注終了モデルが多数

そのため、生産能力に限りがあることもあり、これまでラインナップされていたモデルの中にはすでに受注が終了しているモデルも多いという。では逆に、まだ購入できるBMWアルピナはどのモデルなのか?

<まだオーダーできるBMWアルピナ>
・B3 GT(リムジン、ツーリングとも)
・B4 GT
・D3 S(リムジン、ツーリングとも)
・D4 S
・XB7マヌファクトゥーア
以上の5モデルだ。



3シリーズ系が中心

B3 GTとB4 GTは今回発表された3シリーズのセダンとワゴン・ボディのツーリングおよび、4シリーズ・グランクーペをベースにしたモデルで、BMW M3やM4のエンジンをベースにアルピナ専用のチューニングが施された3.0リッター直6ツインターボ・エンジンに8段ATと4WDを組み合わせる。4シリーズ・グランクーペにはM4が設定されていないので、グランクーペでM4が味わえる貴重な存在でもある。ちなみに、アルピナはセダンのことを歴代、リムジンと表記している。

D3 SとD4 SはB3 GTとB4 GT同様、3シリーズのセダンとワゴン・ボディのツーリングおよび、4シリーズ・グランクーペがベースとなる。エンジンはアルピナ・チューンされた日本仕様では選べない3.0リッター直6ディーゼル・ツインターボを搭載。最高出力/最大トルクは355ps/730Nmで、最大トルクはB3 & B4 GTと同値だ。8段ATに4WDを組み合わせる点も変わらない。

XB7マヌファクトゥーアはBMWのフラッグシップSUVであるX7ベース。M5やX5M、X6MなどのM系モデルに搭載される4.4リッターV8ツインターボはもちろんアルピナの手が入っている。



年末を待たずに終了する可能性大

BMWアルピナの輸入元であるニコル・グループのミヒャエル・ヴィット社長によると、BMWアルピナを製造販売するアルピナ・ブルカルト・ボーフェンジーペン社と交渉し、日本向けの割り当てを400台増やしたという。しかし、すでに、アルピナ最終モデルのB8 GTをはじめ、5シリーズ・ベースのB5 GTや7シリーズ・ベースのB7、先代X3およびX4ベースのXD3とXD4については新規オーダーを終了しており、現在買えるモデルについてもいつオーダーストップが掛かるか予断を許さない。

公式見解としては2025年まで販売すると言われているものの、このあと生産できる台数には限りがある。「欲しい方はお早めに決断された方がいいと思います」というミヒャエル・ヴィット社長の言葉に偽りはないだろう。



文=新井一樹

(ENGINE WEBオリジナル)

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