2025.03.07

CARS

新規オーダーは可能だが狭き門になるのは間違いない! 463馬力の待望のハイブリッド、レクサスLM700hに自動車評論家の島下泰久が試乗

レクサスの旗艦SUV、LXに初のハイブリッド・モデルが追加された。モータージャーナリストの島下泰久がアメリカで試乗。いち早くそのリポートをお届けする。

レクサスのプレミアム・オフローダー、LXの一部改良の目玉が初のハイブリッド車となるLX700hの設定だ。V型6気筒3.4リッター・ツインターボ・エンジンと10段ATの間に、1基の電気モーターを挟み込み、燃費向上もさることながら、システムトータルでの最高出力をLX600の408psから463psへ、最大トルクを同じく650Nmから790Nmまで引き上げている。



注目はLXの特質である走破性、耐久性、信頼性を損なうことのないハイブリッドだということだ。例えば、車体後端に積まれる駆動用バッテリーは防水トレーに載せられており、浸水時にはすぐに警告が行われる。そもそもニッケル水素バッテリーを用いるのも、浸水時の安全性への配慮だろう。また、電気モーターでその任を果たせるため本来ならばハイブリッド車には不要なスターターモーター、オルタネーターも搭載することで、万が一ハイブリッド・システムがダウンした際にも走行不能となることを防いでいるという具合である。



しかもハイブリッド化は走破性の向上にも活かされている。路面や走行状況に応じた最適な走行制御ロジックを選択できるマルチ・テレイン・セレクトの「ROCK」モードでは、より緻密に駆動力を出し入れできる電気モーターだけでの走行が可能となっているのだ。



今回は他にも、ボディ各部の剛性を上げることで、レクサス車に共通の「対話できる走り」を目指した。また、フレームとボディを繋ぐキャブ・マウント・クッションは、柔らかさはそのままに、こじるような動きだけを規制するよう変更されたという。



まず試乗したのは、新設定の“OVERTRAIL”。標準のセンターに前後を加えた3つのディファレンシャル・ロック、18インチの専用オールテレーン・タイヤなどを装着し、内外装をタフなイメージでまとめたモデルである。

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