2025.05.26

CARS

「これはまるでスポーツカーだ」 自動車評論家の桂伸一、藤野太一、西川淳が試乗した驚きのセダンとは?

桂さん、藤野さん、西川さんが試乗したのは中国のあのクルマだ!

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「そわそわさせる」西川淳

中国車に対する私の想いは、欧米車はもちろんのこと、韓国車ともまた違っている。不思議な存在だ。まるで新種のクルマを見せられている気分になったり、そしてそれがとてもよくできているから感心するほかなかったり、といった感じで、良い意味でいつもなんだか“落ち着かない”。日本車の進化の行方に対して漠然とした不安を抱かせる、というか、“焦り”にも似た気分になる。そわそわと。

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全長×全幅×全高=4800×1875×1460mm。ホイールベース:2920mm。車両車重=2230kg。車両価格=605万円。

BYDシールもまた、機能性やデザインにおいて、そういう手があったのかと驚かされる発見は今後中国車からその多くを得るのではないか、と思わせるに十分な実力の持ち主だった。中国車という匂いなどまるでない(あったとしても嗅いだ経験がないので知らないけれど)。クルマ先進国で十分受け入れられる“グローバルカー”の新種である。

強力な加速性能はフル電動だから当然、とはいえ、フツウに転がしていてもなんら不満はなく、大磯の街中から西湘バイパス、そして箱根ターンパイクまで、基本の動きは十分このクラスに見合ったものだった。

BYDシールAWD

中国BYDの世界戦略車シールは1モーターのRWDと2モーターのAWDの2種が用意されている。AWDのウリはシステム最高出力510ps、0-100km/h加速3.8秒という高い動力性能。全長×全幅×全高=4800×1875×1460mm。ホイールベース:2920mm。車両車重=2230kg。車両価格=605万円。

写真=神村聖/小林俊樹/茂呂幸正

(ENGINE2025年4月号)

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