2025.03.27

CARS

プチ・アリア風のSUVに大変身 3代目となる新型日産リーフを世界初公開 2025年半ばに正式発表

経営不振、ホンダとの経営統合の破談、内田社長の退任など、先行きの不透明感が漂う日産自動車が、再建に向けた戦略を明らかにするとともに、2025年度から26年度にかけて市場に投入する新型車を公開した。

世界のEVの先駆け

日本はもちろんのこと、米国や欧州、インド、中東、中国など、日産の各主力市場に投入される新型車についてのアナウンスがあったが、その中で最も注目されるのが、3代目となる次期「リーフ」だ。2009年に発表され、日産はもちろんのこと、世界のEVの先駆けとなった電気自動車=バッテリーEV(BEV)である。



ハッチバックからSUVへ

撮影やスケッチ禁止を条件に、エクステリアの情報のみの公開が許された新型リーフ。日産から提供された写真を見ておわかりのとおり、これまで2世代に亘って採用されたハッチバック・スタイルから、今流行りのクーペ・ルックのSUVへとコンセプトを一新したのが大きなトピックだ。

デザインはアリアをひと回り小さくしたような感じ。ただし、緩やかな曲面で構成されるアリアに対して、新形リーフは張りのある面構成で、キャラクター・ラインの数も多いものの、アリア同様、スッキリとした印象を受ける。なお、ホイール・サイズは19インチだ。

全長と全幅は先代と同程度か?

リアまわりの写真は提供されなかったが、コーダトロンかのようにスパッと切り落とされたような意匠だが、テールゲートの後端はスポイラーのように後ろの伸びた形状を持つ。これはおそらく空力性能に配慮したもので、空気効力係数=Cd値は0.25を目標に開発しているという。また、上級グレードにはホログラムを用いたテールライトが採用されていた。

広いデザイン・スタジオだったのでボディの大きさは掴みづらかったが、歴代と同じくCセグメント・サイズで、全長と全幅もそれほど変わらないか、大きくなっていたとしても若干程度に留まるように感じられた。全高もSUVスタイルなので高くなっていて当然かと思うが、現行モデルでも1540mmあることを考えると、それほど高くなっていない可能性もある。

アリアと同じプラットフォーム

プラットフォームにアリアと同じ「CMP-EV」を用いている以外にアナウンスはなく、モーターの数や出力、バッテリーの容量などについては不明。フロント1モーターの前輪駆動だが、アリアと同じということから考えると、歴代リーフでは選べなかった前後2モーターの4WDが用意されるかもしれない。

発表は2025年半ばの予定だから、遅くとも東京モビリティ・ショー2025の会場では、その姿を見ることができるはずだ。

文=新井一樹(ENGINE編集部)

(ENGINE WEBオリジナル)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement