2025.05.10

CARS

「FRとして行き着くところまで行った感がある」自動車評論家の桂伸一と飯田裕子がアストンマーティン・ヴァンテージに試乗!

飯田さん、桂さんが試乗したのはアストンマーティン・ヴァンテージ。全長×全幅×全高=4495×1980×1275mm。ホイールベース=2705mm。車両重量=1745kg(EU装備重量)。車両本体価格=2690万円。

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「究極のFRスポーツ」桂伸一

ヴァンテージ史上もっとも獰猛なマスクになった新型は、665ps/800Nmと過去最強にチューンされた4リッター V8ツイン・ターボをフロントに搭載して、リア2輪のみを駆動する。いわゆるFRの古典的なスポーツカーのレイアウトを踏襲した、量産アストンマーティンいちのピュア・スポーツ・モデルである。

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スイッチONと同時にV8の盛大なひと吠えに身構えるが、すでに暖気済みのエンジンは呆気ないほど滑らかなV8の鼓動。

とは言えアクセルひと踏みでまるでモーターのように鋭い瞬発力とともに猛ダッシュする。8段ATがショート・シフトでテンポ良くシフトアップして、速度のノリの早さもハンパない。 



コーナーへの進入ではスムーズに姿勢を変え、脱出に向けて加速すると、有り余る駆動トルクが背中と地面を同時に蹴り、グリップを失わないタイヤからの力でクルマはホップする。その荒々しさも古典的だがFRとして行き着くところまで行った感はある。アストンとして究極のFRスポーツがヴァンテージである。

■アストンマーティン・ヴァンテージ

水平基調のデザインを採用するとともに、センター・コンソール上部に10.25インチのタッチ・スクリーンを搭載するなどインテリアも一新。試乗車はカーボン素材を用いたバケット・タイプでわずかにホールド用のクッションが配置されただけのスパルタンなシートを装備していたが、レザーやアルカンタラ素材を用いたラグジュアリーなタイプも用意される。

写真=小林俊樹/神村 聖

(ENGINE2025年4月号)

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