2025.06.07

CARS

レア度マックス! わけあって消え失せた幻の名車、いくつ知ってる? “オートカルト”がモデルカーで再現


オーストリア ダイムラー 22/86 PS スペシャル (1909年 オーストリア)

貴族があつらえたスポーティな一台

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イタリアのパルマ公国を治めていたボルボ―ネ=パルマ家の当主、エリアがオーストリアのアウストロ・ダイムラー社にオーダーしたもの。ボルボーネはフランスのブルボン家のイタリア語読みで、要は由緒ある貴族の家系だった。父の代でパルマを追われていたが、イタリアだけでなくオーストリアにもお城を持っていたというから、恐らく気苦労はあってもお金の苦労はなかっただろう。

当時は黎明期だったはずのクルマに着目、セレブなエンスーとしてディテールまでこだわったことは想像に難くないが、意外にケバケバしくはなく、それなりに上品に仕上がっている。

車体側面から突き出た排気管も何気にスポーティ。それでもリアフェンダーの妙な波打ちには、どこかスノビズムを感じてしまう。オーストリア ダイムラー 22/86 PS スペシャル "パルマのエリアス王子" 1909 ホワイト 1/43 ¥32,450 

フィアット 1200 ヴィニャーレ ワンダフル(1957年 イタリア)

英語のモデル名に負けた? アメ車テイストのフィアット



フィアットは1100ccで培った技術を生かし、1200グラン・ルーチェと1200スパイダーを開発した。前者が4ドアセダン、後者は走り屋に人気だった2ドアロードスター。そして「第三の1200」として打ち出された、いや打ち出されるはずだったのがこの「フィアット1200ワンダフル」! 

デザインはグラン・ルーチェと同じくジョバンニ・ミケロッティが手がけ、議論を重ねた末、初のタルガトップとなった。英語のモデル名を使ったせいか、どこかアメ車を思わせるテールフィンが特徴的。あいにく量産化には至らず、はっきりとした記録は残っていないものの、制作されたのは恐らくサンプルとして五台程度とか。

ワンダフルという名前とのギャップがちょっと、いやかなり残念。フィアット 1200 ヴィニャーレ ワンダフル 1957 アイボリー 1/43 ¥32,450

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