2025.06.29

CARS

ついにあの「サファリ」の名が復活!? 日産パトロールNISMOは日本市場導入なるか

日本導入が期待できる? 日産パトロールのNISMOが公開に。

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日産が、大型クロカンSUVのパトロールに、NISMO(ニスモ)仕様を設定し、世界初公開した。

内外装もパワートレインもすべてに手が入る


パトロールは1951年、警察予備隊向け車両のコンペに参加すべく開発。不採用となったのちは民生用となり、日本市場では3〜5世代目をサファリの名で販売したが、6代目以降は海外専売車種となり、現行モデルは7代目に当たる。

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NISMO仕様は先代にも採用され、434psの5.6リットルV8ユニットを搭載したが、新型は3.5リットルV6ツイン・ターボのVR35DDTTを採用。いわき工場製のこのエンジンは、NISMO専用チューンで71psアップの最高出力/最大トルクは502ps/700Nmを発生。赤いエンジン・カバーとNISMOロゴ、スペシャル・メタル・プレートが、通常版との違いを主張する。



トランスミッションはパドルシフト付きの9段ATで、高出力化に合わせて専用チューンが施されている。専用エキグゾーストとアクティブ・サウンド・エンハンスメントにより、エンジン・サウンドもNISMOらしい走りを意識した味つけとされた。



電子制御ダンパーは、NISMOがチューニングを担当し、減衰力制御の応答性を向上。高い旋回性能と、砂漠地帯などでの高速安定性の両立を図った。パワー・ステアリングもセッティングを見直し、低速時は取り回しを重視して操舵力を軽く、高速時には路面状況の把握や安定感を増すように自動調整する。



車体サイズは5295×2070×1945mmで、ベース車よりオーバーハングを前30mm/後60mm延長し、全幅を40mm広げている。



フロントには赤いラインと立体的なハニカム・メッシュを用いたVモーション・グリルを採用し、ラジエーターへの気流を最適化。また、カナード形状のフロント・スポイラーで、空気抵抗を低減しつつダウンフォースを発生する。

ホイールは、レイズ製の22インチ鍛造アルミで、リムを広げながら軽量化と高剛性化を実現。開口の大きい9スポーク・デザインは、ブレーキ冷却にも寄与する。



車体後方は、延長したスポイラーとレイヤード・ディフューザー形状のバンパーにより整流し、空気抵抗を低減。さらに、バンパー両端のエア・スプリッターが、ボディ・サイドからの気流を理想的に剥離させる。



インテリアは、ダッシュボードやシート、ステアリング・ホイール、ドア・パネルをブラック基調としつつ、金属調トリムやスウェード調の表皮で特別感を演出。シートベルトとスターター・スイッチは赤、加飾はカーボン調、ペダルはアルミとして、ハイ・パフォーマンス・モデルらしさも表現した。



ヘッドレストにNISMOロゴを刺繍したスポーツ・シートは、本革表皮に背面と座面はスウェード調素材を組み合わせ、すべりを抑えた。加えて、電動ボルスター調整機能を装備し、ホールド性を高めている。

現時点では日本導入について言及されていないが、日本語でのニュース・リリース配信は、日産が国内販売を意識していることを匂わせる。



GT-Rが消え、スカイラインがモデル末期にある日本販売車種に、日産ブランドを象徴するモデルといえばフェアレディZくらいしかない現状ならば、この大型SUVをイメージ・リーダーとして投入する余地はあるだろう。

ましてや、かつて国産クロカン市場で人気を二分したトヨタ・ランドクルーザーの躍進ぶりを見れば、サファリ復活への期待はいやが上にもふくらもうというものだ。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)
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