2025.07.26

CARS

なんと航続距離は846km! 新たな時代の到来を予感させるA6 e-tronが上陸【アウディ新型モデル発表会・後篇】

【新型A6 e-tron】国内販売中の電気自動車で最長の航続距離を達成!

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明確に違うデザイン

全長×全幅×全高=4930×1925×1470(アバントは1510)mmのA6 e-tronのボディ・サイズは、A5セダンよりも95mm長く、65mm広く、15mm低い。見るからにワイド&ローな印象を受けるものだ。

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外観で何より特徴的なのはフロント・マスクだろう。ボディ同色化され開口部を持たないシングル・フレーム・グリルや、グリルの下側を囲い左右のヘッドライトをつなぐブラック・アウトされたバンパーを持つデザインは、明確にこれまでのコンサバティブな車のデザインとは異なり、新たな時代の乗り物であることを直感させるものになっている。

価格はスポーツバックのA6 e-tronで981万円、S6 e-tronで1440万円。アバントはそれぞれ31万円ずつ高くなる。国の補助金額はスポーツバックのA6 e-tronで68万8000円、その他3モデルは52万8000円となり、実質スタート価格は約912万円(別途、都道府県の補助金あり)からである。

アウディの電動化戦略は進行中だが……

ところで、新型A6 e-tronと同じPPEプラットフォームを持つ1作目のQ6 e-tronの価格は補助金を含めず839万円からで、142 万円も安い(もっとも、839万円のQ6 e-tronは185kWの低出力モデルで、280kWモーターのA6 e-tronとほぼ同じ出力を持つ285kWのモデル(998万円)で比較すると、むしろQ6 e-tronの方が高いのだが……)。A6 e-tronにも、そのようなエントリー・モデルがあればなお良いのではないだろうかというのが正直な気持ちだ。



ブランド・ディレクターのマティアス・シェーパース氏は、乗用車におけるフル電動モデルの販売割合は世界的には着々と大きくなっている(2024年で約30%)一方で、こと日本市場においては世界水準に比べて著しく低く(2024 年で2%未満)、アウディの販売戦略も変更を余儀なくされるほどの想定外のことだったと打ち明けた。

その理由は複合的であるが、充電拠点数の増強や充電器の出力、車両側の充電能力の向上などの面においては、アウディがここ日本において、この数年で相当の改善、向上を図っているのは紛れもない事実だ。

とはいえ一般の消費者としては、やはり1000万円に迫る価格のインパクトは大きい。同氏がプレゼンテーション冒頭で「This is AUDI」と宣言した通り、今や同じPPEプラットフォームを持つ電動SUVのQ6 e-tron(補助金無しで839万円から)のほか、内燃機関モデルでは最新のPPCプラットフォームのA5シリーズ(599万円から)や、今回同時に発表された新型Q5(760万円から)も出揃っている。

そんな中、981万円からのA6 e-tronは果たしてどんな独自のキャラクターを持っているのだろうか。



今回発表された新型Q5も新型A6 e-tronも、実際に日本の公道で試乗できるのはしばらく先となりそうだ。最終的な結論は、それまでお預けにしたいと思う。

文=村山雄哉(ENGINE編集部)

(ENGINE Webオリジナル)
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