2025.12.11

CARS

クルマ好きお父さんの救世主!総合12位にランクインしたベースの出来がイイとジャーナリストが絶賛するクルマとは【2025年買いたいクルマBEST 20】

なかなか買うことができないのが玉にキズ。

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46名のジャーナリストと編集部員、そしてEPC(エンジン・プレミアム・クラブ)会員が加わって、2025年の今だからこそ買いたいと考える20台にポイントをつけて投票し、新車で買える注目の100台を選んだ。総合第12位にランクインしたのは開発陣の強い思いが伝わってくるこの日本車だ!

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>>>総合13位はこちら<<<

第12位! ホンダ・シビック(タイプR含む) 149pt

24位の昨年から大幅ジャンプ・アップしたホンダ・シビック。「タイプR」の走りを称賛する声が集まる一方で、実用性の高さやベースモデルの乗り味も再評価されている。



ノミネートはシビック全体だが、企画の趣旨を考えると、多くの選考委員はタイプRを思い浮かべて投票したはずだ。僕は100%そう。

現行シビック・タイプRは2022年に登場した。初代は1997年、6代目シビックのマイチェンを機に設定された。その2年前にインテグラに設定されたのが「タイプR」の始まりだ。長年生産された初代NSXにも二度にわたって設定された。

タイプR。ここまで“その名がついていれば間違いない”ネーミングがあるだろうか。最高出力330ps、最大トルク420Nmがもたらす絶対的な速さそのものも、厳しい環境的要件や騒音規制をクリアした現代の2リッター直4ガソリン・ターボ・エンジンとして素晴らしいが、乗る者を惹きつけるのは、かつての自然吸気エンジン時代に劣らぬ吹け上がりの良さ、アクセル操作に対するレスポンスの良さであり、超高剛性ボディとロードホールディング性の高い足まわりによる気持ちよさだ。



本当に走らせて楽しい。どのペースで走らせても楽しい。「開発陣の『これが最後』との想いが強く伝わってくる、実用域から限界域まで隙なく作り込んだFFスポーツ」と斎藤慎輔さん。完全に同意する。 

乗車定員が4名になってしまうことを除くと普通のシビックと同じ実用性を保っている。もしかするとこれこそこのクルマの真の価値かもしれない。そりゃ乗り心地は可変ダンパーをコンフォートにしてもゴツゴツするし、変速も自分でしないといけない。燃費も12.5km/リッターと褒められたものではないが、5ドア・ハッチバックのユーティリティーを完全に保っている。複数所有がかなわないクルマ好きの救世主だ。



EPCのMAHOさんは「荷物が載る、家族も乗る、それでいて走るのも楽しい。最高のファミリーカー。気づいたら走行距離が伸びすぎていて、あせっています」と言う。その通りだ。

ランクインの理由はタイプRだけではない。藤島知子さんが「通を唸らせる乗り味の良さに驚かされた一台。欧州車乗りが日本車に戻る足がかりになりそう」と評するMT専用のRSも、現行シビックの高評価に貢献している。つまりはベースのシビックの出来がイイんだな。

ただし何年間も購入できない状態を改善しないのはダメダメ。売らなければ「どうだすごいだろう」と見せびらかしているのと同じだ。

文=塩見智



■ホンダ・シビック(タイプR含む)
CVTが組み合わされる1.5リッターガソリン・ターボと2.0リッターガソリン+ハイブリッドのほか、6段MT専用のRS(1.5リッターターボ)、タイプR(2. 0リッターターボ)がある。全長×全幅×全高=4560×1800×1415mm(通常モデル)。ホイールベース=2735mm。車両重量=1350kg~。車両価格=344万8500円(LX)~。

■ホンダ・シビックには17人が投票!
149pt/塩見20pt+佐野17pt+飯田16pt+藤島15pt+新井12pt+斎藤(慎)12pt+塩澤10pt+竹花8pt+工藤7pt+森口7pt+山田7pt+斎藤(聡)5pt+上田4pt+大谷3pt+小川2pt+桂2pt+高平1pt+EPC1pt

■シビックに投票した上位5名のジャーナリストの「マイホット20」はこちらでチェック!

「SUVが続いた反動で身軽なモデルに乗りたくなってきた!」塩見智
「自然吸気V8はちびっちゃうくらいの快感発生機だ!」佐野弘宗
「1位はなんと意外なあの国産車!?」飯田裕子
「もはや神! と藤島知子(自動車評論家)が絶賛」藤島知子
「試乗した時から1位はこれだと心に決めていた!」新井一樹

(ENGINE2025年9・10月号)

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