2025.08.31

CARS

日産GT-Rの名前に必要なのは“勝利” R32型で復活したGT-Rの命名と第2世代の速さの理由とは

R32型スカイラインGT-Rニスモ。R32スカイラインGT-Rは1990年に全日本ツーリングカー選手権にデビューし、すべてのレースで優勝した。

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4WDでさらなる速さを手に入れる

R32型スカイラインGT-Rの特徴はエンジンだけではない。駆動方式には前後のトルク配分を油圧多板クラッチを用いて連続可変させるとができり電制御式4WD、アテーサE-TSが採用された。基本は後輪駆動だがリア・タイヤが滑った際にフロント・タイヤに駆動力を伝えることでコーナー脱出速度を高めることができるなどの特徴がある。

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サスペンションは前後ともにマルチリンク式を採用。日産はこのマルチリンクサスペンションを開発するために、サスペンションベンチと呼ぶサスペンション専用の開発装置を作っていた。

R32スカイラインGT-Rは1990年に全日本ツーリングカー選手権(グループA)にデビュー。1993年に全日本ツーリングカー選手権が終了するまでの4年間、すべてのレースでポールポジション、ファステストラップ、そして優勝というとんでもない成績を残す。1994年12月にR32GT-Rは販売を終了。1995年1月よりR33系にバトンタッチする。

R32型スカイラインGT-R

ひと回り大きくなったR33GT-R

R32GT-Rは5ナンバーのボディをベースにワイドフェンダーが装着されて3ナンバー・サイズに拡大していたのに対し、R33はベースモデルも3ナンバー・サイズとなった。ホイールベースは105mmも延長。ハコスカ時代のように2ドアのホイールベースを短縮することも考えられたが、コストダウンのために2ドアもセダンと同じホイールベースが用いられた。

ホイールベース延長などボディの大型化は重量増にも直結。当時は最高出力を280ps以上にすることはNGだったため、最高出力は280psのままだったが、最大トルクのみ37.5kgmへと向上した。R33GT-Rは1998年12月に販売を終了。1999年1月より第2世代の最終型となるR34へと引き継がれる。

R33型スカイラインGT-R

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