2025.09.07

CARS

映画『グラン・トリノ』に登場するような見事なアメリカン・ハウス 旧いアメ車に乗るオーナーがかなえた夢のライフスタイルとは?

1965年型のシボレー・エルカミーノ(右)と1962年型のシボレー・ノヴァ(左)を所有するオーナーの間中さん。

全ての画像を見る

カバード・ポーチ

庭に面したカバード・ポーチで間中さんを撮影する。本当にハリウッド映画を撮影しているような気分になる。庭には大きな蘇鉄やサボテンなどが植えられている。植物の選択と配置のセンスが素晴らしい。

advertisement


ドライガーデンからカバード・ポーチを見ると本当にハリウッド映画みたいだ。丸いサボテン、金鯱やウチワサボテンなど、西海岸に自生する植物を調べてドライガーデンを作った。配置のセンスが素晴らしい。

カバード・ポーチでの撮影を終え、いよいよ母屋へ。広いリビングに通された。吹き抜けになっていて天井が高く気持ちがいい。見上げたら白いシーリング・ファンがあった。

白い壁が部屋全体を明るくしている。2階へ上がる階段脇には星条旗が飾ってある。カウンター・キッチンの壁にはファイアーキングを飾るガラス棚があるなど、室内も徹底的にアメリカンだ。こんなにアメリカンな人になったきっかけはあるのだろうか? まずはそこから聞いた。

2階にはグリーンとブルーのドアを持った部屋がある。ドアの色のセンスも素晴らしい。壁の星条旗、リビング・テーブルのクロスなどどこをとってもアメリカン。キッチンには「FireKing」とガラスに描かれたファイアーキング用の飾り棚があった。

「僕は今年で40歳なんですけど、兄がシボレー・コルベットに乗っていたり、姉の旦那さんがシボレー・アストロに乗っていたりして、僕も中学生のときから免許を取ったらアメ車に乗ろうと思っていました」

お兄さんは13歳、お姉さんは12歳上だという。歳の離れた間中少年は兄姉たちの楽しそうな姿に憧れたのかもしれない。

「間中さんのお兄さんたちの世代って、アメカジ・ブームの真っただ中に青春時代を過ごした人なんですよ。僕も同じ世代なのでよくわかります」

アメリカ車やアメリカ文化に詳しい勝村カメラマンが口を開いた。間中さんはそういう兄姉たちの影響もあって、中学時代から革ジャンなどを着ていたのだという。

ガレージにはクルマのほかに古着やアメリカ雑貨などが収まる。ガレージの前にエアストリームを置けないかを検討中。

間中さんは18歳で自動車の免許を取ると、すぐに中古のシボレー・アストロを買った。

「姉の旦那さんによくアストロに乗せてもらっていたので。アストロには3年乗りました」

アストロの次はシボレー・サバーバン。

「アストロはV6だったので、V8に乗りたいと思ったんです。それから4WDにも乗りたかった。ふたつの条件を満たすなかで一番大きいのがいいと思いました。1999年式でした」

その後の愛車遍歴を紹介すると、シボレーK5ブレーザー(1991)、ビュイック・リーガルワゴン(1993)、ジープ・ワゴニア(1991)、シボレー・サバーバン(1972)と続き、現在のシボレー・ノヴァ(1962)、シボレー・エルカミーノ(1965)、シボレー・アストロ(2001)、ジープ・コンパス(2022)というラインナップになる。「現在の4台のなかではエルカミーノが特別な存在です。15年ぐらいずっと探していました。1965年のエルカミーノを探しながらの愛車遍歴になります」

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement