2025.10.06

CARS

確実に争奪戦か?ついに登場した2リッターの2種類のマツダ・ロードスター【約526万円と約761万円】は抽選販売のみ

マツダ・ロードスターのソフトトップモデルに2.0リッターエンジン搭載の限定モデルが登場

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マツダは、モータースポーツ活動におけるサブブランド、「MAZDA SPIRIT RACING(マツダ・スピリット・レーシング:以下MSR)」初の市販車である、「MSRロードスター」と「MSRロードスター12R(イチニアール)」の予約受注を10月24日より開始することを発表した。なお、発売は2026年1月上旬の予定となっている。

ソフトトップモデル初となる2リッターエンジン搭載の限定2モデルが抽選販売!

今回限定販売される2モデルは、スーパー耐久シリーズ(S耐)に関わったエンジニアが開発を担当し、レースの現場で培った技術を惜しみなく投入。「速さ」だけでなく「質感」にもこだわったモデルとなっている。

MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 12R

街中でもサーキットにおけるスポーツ走行でも楽しく走れることを目指して開発し、4代目ロードスターの国内仕様ソフトトップモデル初となる2リッターエンジンを搭載していることが大きな特徴だ。

MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER

2200台限定となる「MSRロードスター」は、街中からサーキットまで意のままに走る楽しさを追求している。エンジンの出力は2.0リッターエンジンのロードスターRFと同じだが、エンジンの制御が変更されている。

MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 12R

200台限定の「MSRロードスター12R」は、最高出力200PSまで高められたエンジン、フルバケットシートなど、サーキット走行を存分に楽しむための技術や装備を搭載したコンプリートモデルだ。この車両は、商談予約抽選を公式アプリ「倶楽部 MAZDA SPIRIT RACING」内で行う。受付期間は10月5日14:00から10月20日23:59まで、抽選結果は10月23日に発表される。

MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 12R

また、「MSRロードスター」もしくは「MSRロードスター12R」を契約したオーナーには、12月に開催される特別なイベント「MAZDA SPIRIT RACING OWNERS' RECEPTION」(有償)に参加できる。

この2台のロードスターは見えない部分にもこだわっている!

MSRが手がける2台の特別なロードスターは、さまざまな部分に手が加えられており、走りに対するこだわりを感じることができる。主な変更点や特徴は次のとおりだ。

MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 12R

・専用チューニングされた「SKYACITV-G 2.0」(PE-VPR[RS]型)エンジン
・サーキット走行を楽しめるよう特定の操作をすることでブレーキ・オーバーライド・システムとスピードリミッターを同時に解除する機能を追加
・減速時のブレーキングに集中できるようにヒールアンドトゥ操作時の回転上昇をアシストする制御を新採用
・手作業による吸気ポート内研磨(12R)
・カム形状の変更(12R)
・フジツボと共同開発したエギゾーストマニホールド(排気を4-2-1から4-1に変更しパイプの長さを統一するなど、チューニングがされている)の採用(12R)
・ダイレクトなトルク伝達と高負荷使用での耐久性を重視し、デュアルマスフライホイールからシングルマスフライホイールに変更(12R)
・ラジエータ容量を大型化
・S耐参戦の「MAZDA SPIRIT RACING RS Future concept」と同じ低抵抗のピストンとピストンリングの採用(12R)
・専用チューニングを施したサスペンションとビルシュタイン製ダンパーの採用
・ストラットタワーバーの標準装備
・熟練工による高精度なサスペンションアームの締め付けとホイールアライメント調整(12R)
など

MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER

このように、さまざまな部分に手を加えられたのは、モータースポーツで得た知見があるからこそできた変更だ。

外装や内装もただものではないことを感じられる仕様に!

外装や内装にも変更が加えられ、レーシーな雰囲気に仕上がっている。

MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER

エクステリアの主な変更点は次のとおりだ。

・「MAZDA SPIRIT RACING」のエンブレムを施したメッシュタイプのフロントグリル
・ 専用デカールを設定(12R)
・手塗りの結晶塗装を施したエンジンヘッドカバーとシリアルナンバープレートを設置
・ニュルブルクリンクサーキットで走行安定性を追求して開発された独特な形状のエアロパーツ
・レイズと共同開発した専用鍛造アルミホイール(S耐参戦の「MAZDA SPIRIT RACING RS Future concept」で使用している「TE37」をベースに剛性を高めて形状を最適化)
・ホイールは「MAZDA SPIRIT RACING」のエンブレムをホイールセンターキャップに、外周にブランドネームをあしらった専用デザイン

MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER

インテリアの主な変更点は次のとおりとなっている。

・黒基調の内装にシートベルト、ステアリングトップマーク、ステッチ、シートパイピングに刺激的な赤いアクセントを施したマツダ・スピリット・レーシング専用内装
・ハンドル、シフトノブ、パーキングシフトレバー、インパネ、ドアトリムなどにアルカンターラを使用
・シートはレカロと共同開発され、マツダ・スピリット・レーシング・ロードスターはセミバケット、12Rはフルバケットを採用
・200PSを発生する回転数に「▲」表示を追加したタコメーター(12R)

MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER

外装や内装からもカタログモデルのロードスターとは異なるオーラを感じることができる。台数限定で販売される特別なロードスターは、“ロードスターだけど(ただの)ロードスターじゃない”という仕上がりになっている。

走りを楽しむオーナー向けのアイテムもラインナップ!

サーキットでのスポーツ走行に適した仕様を求めるオーナー向けのアフターパーツ「MAZDA SPIRIT RACING SPORTS PACKAGE」も用意される。

MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER

・低回転から高回転での音色変化にこだわったチタン製スポーツマフラー(フジツボ)
・スポーツタイヤ「ADVAN NEOVA AD09」(ヨコハマタイヤ)
・ブレーキセット:スリットロータ&スポーツパッド(ブレンボ)
・LSD&専用オイル(オーエス技研)
・フルバケットシート&サイドアダプタ(レカロ)
・「Sabelt」×「MAZDA SPIRIT RACING」ダブルブランド ハーネス(4点式/6点式)

上記のアイテムは、個別での購入も可能となっている。

いずれもマニュアルのみ!2ペダルの設定はナシ!

今回限定販売されるMSRロードスターとMSRロードスター12Rの価格やエンジン性能などは次のとおりとなっている。

MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER

【MSRロードスター】
・価格:526万5700円
・エンジン出力:最高出力135kW(184PS)/7000rpm、最大トルク205Nm(20.9kgm)/4,000rpm
・駆動方式:FR
・トランスミッション:6MT
・車両重量:1070kg
・特別付属品:フロントアンダースカート、リアスポイラー、サイドアンダースカート、リアアンダースカート、フロアマット、セレクティブキーシェル(専用BOX付)、ホイールナットセット(ブラック)

MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 12R

【MSRロードスター12R】
・価格:761万2000円
・エンジン出力:最高出力147kW(200PS)/7200rpm、最大トルク215Nm(21.9kgm)/ 4700rpm
・駆動方式:FR
・トランスミッション:6MT
・車両重量:1050kg
・特別付属品:フロントアンダースカート、リアスポイラー、サイドアンダースカート、リアアンダースカート、フロアマット、セレクティブキーシェル(専用BOX付)、ホイールナットセット(ブラック)、デカール(ボンネット・トランクフード・フロント・サイド・ミラー)、ストラットタワーバー

MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 12R

待望ともいえる2.0リッターエンジンを搭載するソフトトップのロードスターは台数限定販売となる。カタログモデルのロードスター(289万8500円〜367万9500円)と比べると割高感があるかもしれないが、徹底的に走りにこだわり、モータースポーツ譲りの技術が投入されていると考えれば、妥当な価格といえるのではないだろうか。

文=齊藤優太(ENGINE編集部) 写真=新井一樹(ENGINE編集部)

(ENGINE Webオリジナル)
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