2025.11.02

CARS

シティ・ターボIIがEVになって帰って来た!? 2026年に市販されるN-ONE e:のスポーツ・モデルは迫力と楽しさに満ち溢れている

N-ONE e:がベースのスポーツ・モデル「スーパー・ワン・プロトタイプ」。

全ての画像を見る
ホンダはジャパン・モビリティ・ショー2025(JMS2025)で、小型EVのコンセプト・モデルとなる「スーパー・ワン・プロトタイプ」を世界初公開した。

その名は、スーパー・ワン・プロトタイプ

JMS2025では、ワールドプレミアとなった「α」をはじめ、3台の「ホンダ0」シリーズをひな壇の中央に飾ったホンダ。そのすぐ脇にちょこん置かれていたのがこのスーパー・ワン・プロトタイプである。

advertisement



N-ONE e:をベースのスポーツ・モデル

丸目の顔付きやシルエットから、先日販売されたホンダN-ONE e:かと思った大違い。大きく張り出した前後フェンダーをはじめ、空力で効果を発揮しそうなフロント・バンパーやリア・スポイラーなどを装着したN-ONE e:をベースにしたスポーツ・モデルなのだ。


迫力のブリスター・フェンダー

それにしてもワイドなブリスター・フェンダーは迫力満点。1983年に登場した初代「ホンダ・シティ」に設定されたスポーツ・モデル、「ターボII」を彷彿させる。愛らしいデザインのシティにスポーツ・モデルらしい精悍なイメージを加えたターボIIはブルドックの愛称で親しまれ、ターボ・エンジンによる高い走行性能とともに若者を中心に高い支持を集めた。その頃を知るものとしてはスーパー・ワン・プロトタイプの演出に度肝を抜かれると同時に懐かしさを感じざるを得ない。


走りにも演出を加える

詳細なスペックは発表されていないが、中身は基本的にN-ONE e:をベースに改良を加えたもの。フロント1モーターで前輪を駆動する点も変わらない。ただ、スポーツ・モデルに相応しい機能が加えられているという。そのひとつが「ブースト・モード」。

これはパワーユニットの性能を最大限に引き出すモードで、出力が高まるだけでなく、MTのように変速できる仮想有段シフト制御とエンジンを発する「アクティブサウンドコントロールシステム」が備わる。これらにより、EVながら内燃機関モデルのような走行フィールを楽しむことができるという。

嬉しいことにスーパー・ワン・プロトタイプは単なるコンセプト・モデルに留まらず、市販されることがすでに決まっている。日本では2026年に導入が開始され、その後、イギリスやオーストラリア、アジアの一部など、右ハンドル地域を中心に順次展開する予定だ。



文=新井一樹(ENGINE編集部)、写真=望月浩彦/ホンダ

◆ジャパン・モビリティ・ショー2025の最新情報はこちら!

(ENGINE Webオリジナル)

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement