2025.12.06

CARS

ポルシェの復刻ファブリックが公式に登場! “パシャ”や“ペピータ”が新品で手に入る

あの懐かしいポルシェ純正のインテリア素材が復刻に!

全ての画像を見る
ポルシェが、象徴的な柄のテキスタイルを復刻する。

嗚呼、心底ポルシェ乗りがうらやましい!


“パシャ”や“ペピータ”といった、旧いポルシェに使用された10種類の内装マテリアルが、公式に入手できるようになるという。





“パシャ”は、1978〜79年の「928」で使用された白黒のチェッカー。トルコやエジプトの有力者を指す言葉で、シルクとベルベットの快適なクッションにふんぞり返るオスマン帝国の皇帝をイメージした命名だというが、はためくチェッカー・フラッグを思わせるその柄は、モータースポーツのテイストを感じさせる。



“ペピータ”は千鳥格子で「356C」や1965〜73年の初期「911」が装着した。白黒と、さらに赤を加えたものの2パターンがある。



名称の由来は、19世紀のスペイン人ダンサーであるペピータ・デ・オリヴァ(オリーブの種)だが、世界的に広めたのはクリスチャン・ディオールだった。





1975〜80年の「911」のGモデルや「924」、「928」に見られるタータンは、赤とブルーの“マクラフリン”と、グリーンとブルーの“ブラック・ウォッチ”の2種類を用意。

ポルシェ・ロゴがストライプのように並ぶ生地は、1985〜87年のGモデルと「928」に設定されたオリーブ・グリーンと、1987〜89年のGモデルや1990年代の993型に使用したミッドナイト・ブルーとブラックが選べる。

また、1977〜89年のGモデルから、1990年までの964型などが採用した白黒の“ピンストライプ・ベロア”や、1991〜94年の964型をはじめ90年代前半の「928」/「944」/「968」に装着された“964マルチカラー・コバルト・ブルー”も、復刻リストに名前を並べる。



色や柄は、オリジナルを忠実に再現。運転席だけを張り替えても、助手席と違和感がない見た目に仕上がる。もちろん、耐火性や耐光性、色褪せや摩耗への耐性は現代の純正品基準。シートからサイドパネルまでさまざまな用途を想定し、1.5×2mのサイズで提供される。



旧車のレストアを行う際、純正部品の調達は大きなネックだ。新品が入手できない場合、機械系についてはリビルトなどの選択肢もあるが、内装の布地となると現物の補修も難しい。



純正仕様に思い入れのあるユーザーや、資産的な視点からオリジナル・コンディションにこだわるオーナーには、ありがたい話だろう。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)
タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement