911の産みの親の生誕90年を祝う90台だけのポルシェ【約5000万円】しかもベースになるのは911 GT3ツーリング・パッケージ

関耕一郎

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これだけの内容なら5000万円は高くない!?　まさに役物だらけのポルシェ911登場！

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ポルシェが、「911 GT3ツーリング・パッケージ」の限定仕様となる「90 F.A.ポルシェ」を90台製作する。

911を描いたひとに捧げる90台のコレクターズ・カー！

カスタマイズ・プログラムの“ゾンダーヴンシュ”によって生み出されたそれは、911のデザイナーであるブッツィーことフェルディナンド・アレクサンダー・ポルシェ（F.A.ポルシェ）生誕90周年の記念車だ。

『形態は機能に従う』を信条としたデザイナーだったF.A.は、1935年12月11日生まれ。911をデザインしたほか、1972年に弟のハンス＝ペーターとともにポルシェ・デザインを創業したことでも知られる。

“ゾンダーヴンシュ”では、F.A.の末っ子であるマルクの協力を得て、限定車の仕様を決定。F.A.グリーン・メタリックと名付けられたボディ・カラーは、F.A.の愛車だった911のオーク・グリーンメタリックへのオマージュ。

2026年以降、こうした特別調色の塗装を施した車両は、それを示すラベルがAピラーに貼付されるが、今回はその最初の例となる。

フックス製のクラシックなデザインにヒントを得たスポーツ・クラシック・ホイールは、サテン・グロス・ブラックの塗装仕上げ。通常のGT3ツーリング・パッケージには設定されないアイテムで、センター・ロックのハブ・カバーには、911が登場した1963年当時のエンブレムが再現された。リアのグリルには、亜鉛金メッキの専用エンブレムも装着する。

シートのセンター・パネルやグローブ・ボックス、ラゲッジ・ルームのマットなどには、F.A.グリッド織と銘打った、ファブリックを使用。

ブラック／グリーン／トリュフ・ブラウン／クリーム／ボルドー・レッドの糸を織り込んだその柄は、F.A.が好んだジャケットの生地に着想を得た。レザー部分はトリュフ・ブラウン、スティッチはチョーク・ベージュだ。

スポーツ・クロノウォッチは、F.A.のために製作された一点物のクロノグラフを模している。シフトノブはオープンポアのウォールナット積層材で、F.A.のサインを刻んだプレート付き。