2025.12.16

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2025年は大きな動きがあった1年だった?!国産スポーツカーまとめ!

2025年は日本車のスポーツカーの終わりと始まりがあった1年だった

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2025年の終わりが近づき、今年もさまざまなことがあったと振り返る時期になった。2025年は国産スポーツカー市場で大きな動きがあった1年と言えるだろう。今回は、2025年に発表された国産スポーツカーについてまとめて紹介する。

日産GT-R生産終了!2007年〜2025年まで基本構造を変えずに進化し続けた日本を代表するスーパーカー

2025年8月26日、日産は2007年から18年にわたり生産してきたR35 GT-Rの生産が終了したことを発表した。

日産R35 GT-R

R35 GT-Rは、2007年に「誰でも、どこでも、どんな時でも最高のスーパーカーライフを楽しめる」というコンセプトを具現化した新次元のマルチパフォーマンス・スーパーカーとして、「GT(グランドツアラー)」性能を実現しつつ、「R(レーシング)」技術を体現する世界最高クラスのクルマとして誕生。2007年〜2025年までの18年間で約4万8000台が生産され、高性能スポーツカーの象徴として世界中のファンを魅了してきた。

R35 GT-R最後の1台は「Premium edition T-Spec」で、ボディカラーはミッドナイトパープルだった。

トヨタGRスープラの集大成!台数限定の特別仕様車“A90 Final Edition”の抽選受付が開始される

2025年3月21日、トヨタはGRスープラのRZグレードの一部改良し、特別仕様車“A90 Final Edition”の抽選受付を開始した。特別仕様車は日本国内で150台のみ販売される。

GRスープラA90ファイナル・エディション

2019年に登場した現行モデル(GRスープラ)は、デビュー以降も進化を続け、2020年および2022年には一部改良モデルを発売。2025年には、「さらなる一体感のある走り」を追求し、RZグレードの一部改良と、究極・最高の性能・仕様を備えた90系スープラの集大成となる台数限定の特別仕様車“A90 Final Edition”の抽選受付を開始した。

なお、現行GRスープラは、2026年3月をもって生産を終了する。

ダイハツ・コペンの生産終了を発表!2026年4月以降にイベントを開催

2025年9月29日、ダイハツは軽オープンスポーツカー「COPEN(コペン)」の現行モデルの生産を2026年8月末で終了すると発表した。また、ダイハツ・コペンと同時にトヨタから販売されているGRコペンの生産も終了する。

ダイハツ・コペン

コペンは、2002年に誰もが気軽に楽しめる本格的オープンスポーツカー、“持つ悦び”と“操る楽しさ”を感じられるクルマとして登場。軽自動車として初めて(発売当時)電動開閉式ルーフ“アクティブトップ”を採用したこともトピックだった。

GRコペン

2014年に発売された2代目コペンは、 “感動の走行性能”と“自分らしさを表現できるクルマ”として、新骨格構造D-Frameにより、感動の操縦安定性と乗り心地を実現。また、樹脂外板の着せ替え構造によるDRESS-FORMATIONにより、自由にスタイルを変えられることも話題となった。

ダイハツ・コペン内装

ダイハツは、コペンの生産終了に伴い、ユーザーへの感謝と、これまで築いてきたコペンファンとの絆を未来につなげ続ける決意を込めたスペシャルイベントを2026年4月以降に全国で開催する。

マツダ・ロードスター2.0リッターモデル限定発売

2025年10月4日、マツダはモータースポーツ活動におけるサブブランド、「MAZDA SPIRIT RACING(マツダ・スピリット・レーシング)」 初の市販車である、「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER(マツダ・スピリット・レーシング・ロードスター)」と「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 12R(イチニアール)」を2026年1月上旬に発売すると発表した。

マツダ・スピリット・レーシング(ロードスター/12R)

このマツダ・スピリット・レーシング初の市販車は、4代目NDロードスター国内仕様のソフトトップモデル初となる2.0リッターエンジンを搭載していることが特徴だ。ただし、2台とも台数限定販売となる。

マツダ・スピリット・レーシング・ロードスター

街中からサーキットまで意のままに走る楽しさを追求した、走りと質感にこだわった「マツダ・スピリット・レーシング・ロードスター」は2200台限定。

マツダ・スピリット・レーシング・ロードスター12R

最高出力を200PSまで引き上げ、フルバケットシートなどサーキット走行を存分に楽しむための技術や装備を搭載したメーカーコンプリートモデル「マツダ・スピリット・レーシング・ロードスター12R」は200台限定で販売される。

2025年12月時点の情報となるが、「マツダ・スピリット・レーシング・ロードスター」は予定台数に達した時点で販売を終了すると公表されている。なお、「マツダ・スピリット・レーシング・ロードスター12R」の抽選申し込みは終了した。

GR GTおよびGR GT3のプロトタイプ世界初公開

2025年12月5日、TOYOTA GAZOO Racingは、開発中のプロトタイプモデル「GR GT」と、GR GTをベースとしたFIA GT3規格のレーシングカー「GR GT3」を世界初公開した。

GR GTとGR GT3

GR GTは、クルマを操るドライバーのニーズに耳を傾け、正しく理解し、それを具体化する“ドライバーファースト”を追求した公道を走るレーシングカーとして開発されている。

GR GTは、トヨタ2000GTやレクサスLFAに続く、フラッグシップスポーツカーの位置づけとなるモデルだ。

また、「トヨタの式年遷宮」として“クルマづくりの秘伝のタレ”を次代に伝承することもGR GTの開発の狙いのひとつとなっている。

GR GTリアまわり

GR GTおよびGR GT3は、「低重心」、「軽量・高剛性」、「空力性能の追求」を重視しており、トヨタ初となるオールアルミニウム骨格やトヨタの市販車として初となる4リッターV8エンジン(GR GTはV8エンジンと1モーターのハイブリッド)を採用していることが特徴だ。

新しい「GR」のスポーツカーは、2027年の発売を目指して開発中だ。続報は順次発表される。

BEVならではの可能性を追求!レクサスLFA次期モデル世界初公開

GR GTとGR GT3の発表と同時に公開されたのが、バッテリーEV(BEV)スポーツカーのコンセプトモデル「Lexus LFA Concept」だ。

レクサスLFAコンセプト

レクサスLFAコンセプトは、GR GTおよびGR GT3とともに開発が進められている。そのため、基本的な構造などはGRの新型車と同じだが、LFAはBEVならではの可能性を追求していることが特徴だ。

電動化時代の先駆け・前奏曲!ホンダ・プレリュード発売

2025年9月5日、ホンダは「PRELUDE(プレリュード)」を発売した。

新型プレリュードは、大空を自由にどこまでも飛べるグライダーを発想の起点とし、優雅に滑空するような高揚感と非日常のときめきを感じさせるクルマを目指し、「UNLIMITED GLIDE」をグランドコンセプトとした新しいスペシャリティクーペだ。

ホンダ・プレリュード

ホンダ独自のハイブリッドシステム「e:HEV」をさらに進化させ、操る喜びを継承しながら、環境性能や日常での使い勝手も追求した電動化時代の新しい“スペシャリティスポーツ”の先駆け・前奏曲(プレリュード)となるという意味も込め、「プレリュード」というモデル名になっている。

懐かしいモデル名でありながら、先駆け・前奏曲という意味も込められている新型プレリュードは、発売から約1か月後となる10月6日時点で月間販売計画(300台/月)の約8倍となる約2400台を受注したことも話題となった。

トヨタ歴代スープラ

2025年は、スポーツカーやスペシャリティモデルの話題がいくつもあった。2026年は、GR GTおよびGR GT3、レクサスLFAの続報などがある可能性が高い。

日本のスポーツカーが今後どのように変わっていくのか、電動化時代にどのような進化を遂げていくのか…転換期といえる今、自動車メーカーの底力が試されているのかもしれない。

文=齊藤優太(ENGINE編集部)

(ENGINE Webオリジナル)

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