◆前後篇2つのインタビュー! 前篇はこちら!イタリアのカロッツェリア、イタルデザインが手がけた2代目「ホンダNSX」が東京オートサロン2026にやって来た。その名は「ホンダNSXトリビュート・バイ・イタルデザイン」。ホンダが承認したプロジェクトとしてわずかな期間で仕上げられたこと、そこにはイタルデザインと日本の深い関わりがあったことは、最初の一報とインタビューの前篇でお届けしたが、ここでは実際のこのクルマのスタイリングについて、同社のデザイン責任者、ホアキン・ガルシア(Joaquin Garcia)さんに色々と訊ねてみた。
NSXトリビュートbyイタルデザインに影響を与えたクルマとは?
東京オートサロン2026において、どこよりも早くプレゼンテーションを行ったイタルデザイン。日本と日本車にかける思いや関係性は、おそらく世界中のどのカロッツェリアよりも深く濃いものなのだろう。

しかしデザインを担当したガルシアさんは、意外にも日本のクルマと関わるのは初のことだという。
「イタルデザインに2023年に加わるまでは、ルノー、フォード、シュコダ、セアトとそのサブ・ブランドであるクプラで働いてきました。具体的には2代目、パトリック・ルケマン時代のメガーヌにも携わりました。以降も様々なクルマを手がけました」

スポーツカーを手がけるようになったのは、2023年にイタルデザインにやって来てからだった。

手がけたのはまず、2024年の北京モーターショーのコンセプト・カー「クインテッセンツァ」である。


続いて2024年にミラノ・デザインウイークで公開された、新たな「アッソ・デ・ピッケ」に着手。これはG.ジウジアーロ氏が手がけたアウディ80ベースだったオリジナルの生誕50周年を祝う1台で「アッソ・デ・ピッケ・イン・モビメント」という。


かたや「アッソ・デ・ピッケ・イン・モビメント」はクーペ、こなた「クインテッセンツァ」はピックアップではあるが、いずれも2+2でエッジの効いたスポーツカーもしくはクロスオーバー・モデルである。
実用性とウェッジ・シェイプという、イタルデザインの、そしてG.ジウジアーロ作品の共通するテーマが盛り込まれているが、どちらも単純に過去を振り返ったものではない。
こうしたことが今回の「ホンダNSXトリビュート・バイ・イタルデザイン」が、ポルシェをベースとする「シンガー」や初代NSXを元にした「ピニンファリーナ・テンセイ」とははっきり異なるという、前篇のインタビューにおける彼のコメントへ繋がってくる。