2026.03.28

CARS

【海外試乗】何かとてつもない乗り物を操っている フェラーリ849テスタロッサの異次元の速さと驚異的な安定感 エンジン編集部ムラカミが感じた底知れない凄さ

SF90の後継として、約30年ぶりに復活した「テスタロッサ」にエンジン編集部ムラカミが乗った!

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SF90の後継として、約30年ぶりに復活した「テスタロッサ」は、いったいどんな走りを見せてくれるのか。V8ツインターボに3基の電気モーターを組み合わせ、システム総合出力1050馬力を誇るフェラーリの新たなトップ・モデルを、スペインの公道とサーキットでテストした。国際試乗会に参加したエンジン編集部のムラカミがリポートする。

フェラーリの歴史に燦然と輝く名馬の名

スクーデリア・フェラーリの創立90周年を讃えて、フェラーリ初のシリーズ生産ハイブリッド・スーパースポーツカー、SF90ストラダーレがデビューしたのは2019年のことだった。あれから6年、昨年夏に登場した後継車には、それとはまったく異なるフェラーリの歴史に燦然と輝く名馬の名が与えられていた。



「849テスタロッサ」。イタリア語で“赤い頭”を意味する「テスタロッサ」の名は、1956年に登場したレーシングカー、「500TR」に源流を持つ。むろん、赤く塗られたエンジン・カムカバーを持っていたのがその名の由来だが、500TRは4気筒エンジンをフロントに搭載するFRモデルだった。

そう考えると、今度のテスタロッサは、時が流れて1984年に登場したミドシップ・スーパースポーツ、「フェラーリ・テスタロッサ」に繋がるものと考えた方がわかりやすいだろう。ただし、どちらも赤く塗られているのは同じとはいえ、V12気筒の自然吸気を搭載していた84年のテスタロッサに対し、今度はV8ツインターボだ(その排気量が1気筒当たり499ccであるところから、849という名前が冠されたのだという)。

しかし、気筒数が減った代わりに、前2つ、後ろ1つの計3基の電気モーターを組み合わせて、なんとシステム総合出力1050psというレーシングカー顔負けのパワーを誇っているのだから、12気筒以上の性能と言っていいだろう。いや、それどころか、84年のテスタロッサの5リッターV12の最高出力は390ps、今度の849は4リッターV8ツインターボ単体でも830psを叩き出しているのだから、30年間の進化の大きさには驚くべきものがある。



果たして、1050psの市販モデルの走りとはどんなものなのか。すでに1000psのSF90が持つ、想像していたよりも遥かに穏やかかつスムーズな乗り味を体験しているから、戦々恐々とすることはなかったが、むしろ、その進化版として、まるで異なる名前が与えられた意図はどこにあるのか、興味津々、国際試乗会の舞台となった、南スペイン・セビリア近郊にあるモンテブランコ・サーキットに乗り込んだ。

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