2026.05.17

CARS

BMW傘下となった新生「アルピナ」がついに始動! イタリアでお披露目された処女作はビッグ・クーペ・コンセプト

やっぱりキドニー・グリルは光る! これが新生「アルピナ」のイメージ・リーダーだ!

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BMWの下で再始動するアルピナが、コンセプト・モデルの「ヴィジョンBMWアルピナ」を、イタリアで行われているコンコルソ・デレガンツァで公開した。

次世代のビッグ・クーペは「BMW」にはなく「アルピナ」のみになる!?


なんと披露されたのはV8エンジンをフロントに積む、全長5.2mの2ドア・クーペだ。



エクステリアは、巨大なキドニー・グリルと細いヘッドライトが特徴だが、例のノイエ・クラッセ顔よりはずっとBMWらしい端正さがある。



ライトのデザインは、BMWが2025年のコンコルソ・デレガンツァに出展した「スピードトップ」や、2024年の「スカイトップ」にも似たものだ。

グリルはボディ同色パネルで覆われ、フレームが間接照明的に発光している。白いデイタイム・ライトとこのイルミネーションの色合いは、ババリアン・アルプスの日の出にインスパイアされたものだとか。

パネルとフレームの間にはスペースがあり、背後の縦桟グリルへ走行風が送り込まれる構造。その下には、立体的なアルピナのロゴが輝く。



絞り込まれたボディ・サイドには、お馴染みのデコラインが走り、前22インチ/後23インチのホイールも、アルピナらしい20スポークだ。フロントの両角から6度の傾斜で立ち上がり、サイドを貫いてリアへ回り込むキャラクターラインは“スピード・フィーチャー・ライン”と呼ばれる。

長いノーズに続くのは、寝かせ気味のフロント・ウインドウ。そこからリア・エンド近くまで流れるようにルーフ・ラインが続く。サイド・ウインドウは、もちろんBMWお約束のホフマイスターズ・キンクで締め括られる。



テールライトは、細い横線が上下に2本。スラントしたプレーンな面に、スリムなラインが光るビジュアルは、BMWデザインのマスターピースに数えられる「Z8」を思い出させる。トランク・リッドには、センターコンソールから連続するようなバルジが設けられている。



キャビンは独立4座。インテリアは、エクステリアのスピード・フィーチャー・ラインを反映したデュオ・トーンのフルグレイン・レザー仕上げ。シートには、デコライン風のスティッチが施される。



コックピット周りは、フロント・ウインドウ下端に細長いディスプレイを仕込んだパノラミックiドライブや、4スポークのステアリング・ホイールといった、ノイエ・クラッセにも見られた新世代の設え。センターと助手席前のディスプレイは、運転席側へ傾いだ形状だ。

走行モードには、通常のBMWにはない“コンフォート・プラス”を設定。快適であるほど速く走れるという、アルピナの理念を引き継いでいる証だ。



頭上は、ルーフからリア・ウインドウまでシームレスなガラスが覆い、開放感は抜群。後席側まで伸びたセンター・コンソールには、ガラスのウォーター・ボトルと、デコラインのエングレーブが入ったクリスタル・グラスを収納。ふたつのグラスは、リッドが開くと連動して迫り出してくる。



スポーティかつエレガントなこのビッグ・クーペで、ブランドの方向性を示した新生BMWアルピナ。残念ながらこのコンセプト・モデルは量産化しないと明言しているが、次世代の6シリーズや8シリーズへと発展するのだろうか。



もしくは、メルセデスが「SL」をAMG専売としたように、アルピナ専用の上級クーペが設定されるのだろうか。ブランド自体も、ラインナップも、その行方に興味が尽きないところだ。

文=関 耕一郎 写真=アルピナ 編集=上田純一郎

(ENGINE Webオリジナル)

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