2025.05.24

CARS

BMWの美しいシューティング・ブレークが現る その名は“スピードトップ”

BMWがV8搭載の2座シューティングブレーク、スピードトップを発表。

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BMWはイタリアのコモ湖ほとりで開催されているクラシック・カーの祭典、ヴィラ・デステ・コンクール・デレガンス会場にて、新しいコンセプト・カー、スピードトップを発表した。

2人乗りでV8エンジン搭載

「BMWコンセプト・スピードトップ」はとても流麗なスタイリングを採用した2シーターのいわゆるシューティング・ブレークで、座席後方に専用バッグが収まる空間と、リアに広いラゲッジ・スペースを持つ。



エクステリアはシャーク・ノーズ、細く長いヘッドライト、そして近年のBMWとしてはかなり開口部が小さめな、ただしイルミネーションは内蔵されているキドニー・グリルが特徴だ。



コンセプト・スピードトップのような2座で3ドアのモデルといえば、BMWにはかつて、同じようなコンセプトとなるロードスターのZ3をベースとしたMクーペが存在していた。しかしスピードトップはMクーペより遙かにラグジュアリーかつ大型で、8シリーズのさらに上位の特別なモデルとなる。

長いノーズの中は、今のところ「BMWが現在提供しているもっとも強力なV8エンジンを搭載」と発表されており、生産台数はわずか70台の限定だ。



ボンネットおよびルーフで反復されるW字型のダクトのようなデザインや、2色での塗り分け方など、古典的でありながらも新しい手法が組み合わされたもので、この週末ヴィラ・デステ会場に集まるクラシック・カーたちにも通ずる、センスの良い仕立てといえるだろう。

インテリアの構成もエレガントだ。外装色やホイールなどと同様、こちらもマルーンを基調とするインストゥルメント・パネルと、ホワイトのシートとドア内張という2色が用いられている。



広いラゲッジ・スペースもレザーで覆われているほか、座席後ろのレザー・ストラップの付いた収納エリアに収まるのは、イタリア・スケドーニとのコラボレーションによるオーダーメイドのバッグだ。



BMWは2024年のヴィラ・デステでBMWコンセプト・スカイトップを発表。このスカイトップは大きな反響を得て、50台の限定生産へと繋がった。スピードトップはこのスカイトップに続く第2弾となる。





BMWに限らず、大排気量の内燃エンジンを搭載したラグジュアリーなクーペやロードスターは今後、既存のラインナップとして展開するのではなく、こうした手法でごくわずかな台数が提供されるようになっていくのかもしれない。

文=上田純一郎(本誌)

(ENGINE Webオリジナル)
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