2020.02.16

CARS

ステアリングを買うと本物が手に入る! 不思議なジンクスがかなえたスポーツカーに囲まれた素敵な生活!!

ピカピカに磨き上げられたアルファ・ロメオ・ジュリア・スプリントGTAと、ロータス・エラン&MGBが並ぶ。

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そんな上島さんがヒストリックの世界に戻ってきたのは2006年頃のこと。それが今もガレージに納まるGTAだ。「ジュリアなら“段付き”のモデルが好きだったのですが、30年くらい前に浜松でシルバーのGTAを見て以来、いつか欲しいと思っていたんです。しかもできれば1300よりも1600の方がいいって。そうしたら運よく売り物が出た」

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上島さんのGTAは、1965年にデリバリーされた1600のジュリア・スプリントGTA。エンジン・ルームまで磨き上げられているが、コッパ・ディ鈴鹿に出場するなど、サーキット走行からツーリングまで積極的に走らせて楽しんでいる。

手に入れてからエンジンとギヤボックスのオーバーホールを行ったほか、ステアリング・ホイール、ミラー、シートなどを換えているというが、リベット留めのリア・オーバーフェンダー、ロールバーなどのモディファイはイギリスにあった頃に当時のオーナーが施したものだ。

「買ったばかりの頃、友人に見せたら試運転と言って、いきなり峠道を全開で走り始めたんですよ。しかもダウンヒルを。さすがにビビリましたね(笑)。サーキットでは1600だと力不足ですけど、ハンドリング的にはニュートラルで乗りやすいですよ」



一方、手に入れてから10年ほどになるロータス・エランには、こんなエピソードが隠されていた。「実はこのクルマ、30年近く前に仲間の友人がバラバラのボロボロの状態で手に入れた時に、僕も一緒に引き取りに行っているんですよ。その後、別の友人がレストアしてお持ちだったのですが、売りたいという話になって、譲っていただきました」

なんとも運命的な話だが、美しく仕上げられた26Rルック(世のエラン・オーナーにとって、ひとつの理想像である)のエランが加わったことで、上島さんの“イタリア車の道”と“ロータスの道”は結実する。

ところが、最近になっていわゆるMk1と呼ばれる初期のMGBが加わった理由を上島さんはこう話す。「エランではストレートで吹け切ってしまうし、GTAは力不足。なので、気楽にサーキットを楽しめるクルマが欲しいと思って……」



このMGBは譲り受けたもので、その前のオーナーが2007年に富士スピードウェイで行われた“ル・マン・クラシック・ジャパン”でクラス3レース1優勝を果たしたヒストリーを持っている。

英国車のパーツ・サプライヤーとして知られるモス・モータースのニュー・ボディを使ってレストアされているこのMGBは、電気系を一新したこともあって、上島さんのもとに来てからも絶好調の状態にある。



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