ジュネーブ・ショウで公開予定だったマクラーレンの新作はインターネット上のライブ配信という形でお披露目された。
軽量かつハイパワーなマクラーレンのスペシャル・モデル、"LT"シリーズの新作、765LTが登場した。1990年代のマクラーレンF1 GTRロング・テールがその名の由来であり、前作の600LTのベースとなったのはスポーツ・シリーズの570Sだったが、最新作はスーパー・シリーズの720Sがベースとなる。


外板パネルはカーボン製の専用品へ置き換えられたほか、チタン製の4本出しエグゾースト・システムを装備。センター・トンネルやフロア・パネル、シートもカーボン素材へ変更。さらに空調とオーディオ・システムが取り外された(無償オプションで装着は可能)。その結果、車両重量は720Sクーペ比で80kg軽い1339kgを達成。V8ツイン・ターボの排気量は4リッターのままだが、最高出力765ps、最大トルク81.6kgmと、それぞれ720Sよりも45ps、3.1kgm上回っている。



サスペンション・システムはセナやスピードテールといったアルティメット・シリーズの開発を通じて得られたノウハウにより、ダンパー制御アルゴリズムを改良し、ヘルパー・スプリングを追加。フロントの最低地上高は5mm低く、フロント・トレッドが6mm拡がっている。765LTの生産台数は765台。デリバリーは2020年9月より開始する。
文=上田純一郎(ENGINE編集部)
(ENGINE2020年5月号)
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