2020.08.16

CARS

男のなかの男のクルマ! 雑誌編集者の九島辰也さんが一発でヤラレタのはドライバーが頼もしく見えるあのクルマ!!

これまで出会ったクルマの中で、もっとも印象に残っている1台は何か? クルマが私たちの人生にもたらしてくれたものについて考える企画「わが人生のクルマのクルマ」。自動車ジャーナリストの久島辰也さんが選んだのは、「ジープ・ラングラー」。米国、レイク・タホ近くの山中で 開かれたジープの祭典で、 ジープ・ラングラーの高い 悪路走破性に感銘を受けた九島辰也。 あのホンモノ感は忘れられない。

ホンモノを教えてくれた

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現在クルマを3台所有している。

ポルシェ911(997)とフィアット500、それと1969年型ダットサン・フェアレディ。どれも2ドアである。このラインナップの前は1982年型フォード・マスタングや1967年型トライアンフ・スピットファイア、その前は993型911だった。

要するにここ数年2ドアクーペやロードスターばかり乗っている。世の中はSUVブーム。仕事でテスト・ドライブする多くはそのSUVだが、プライベートで乗っていない。

理由はシンプル。それまでずっと背の高いクルマばかり乗ってきたからだ。つまり、所有するのは少々飽きたということ。まだSUVという言葉が浸透しきれていない時代。“オフローダー”とか“RV”、“ヨンク”、“フォーバイフォー”なんて呼ばれていた頃にガンガン乗り回していた。

本格的にそんな背の高いクルマにハマったのは1997年にリリースされたTJ型ジープ・ラングラーに出会ってからだ。このとき“ホンモノ”を知ったのである。

もちろんそれ以前にも背の高いクルマには乗ったことがあった。18歳でアウディから始まったカー・ライフだが、学生時代にはパジェロや三菱ジープ、エスクードなんかにも乗った。ただ、それらは流行りという目線であり、自らオフロードへ出かけはしなかった。あくまでもそれがかっこいいと思ったに過ぎない。

とは言え、まったくもってオフロードに興味がなかったわけでもない。事実、大学時代「4×4マガジン」社で編集のバイトをしていた。当時付き合っていた彼女のSJ30型ジムニーで乗り付け、半ば強引に編集部に潜り込んだのを覚えている。あの頃はガッツあったなぁ。早朝ロケも楽しかった。1986年のことだ。

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