これまで出会ったクルマの中で、もっとも印象に残っている1台は何か? クルマが私たちの人生にもたらしてくれたものについて考える企画「わが人生のクルマのクルマ」。ENGINE編集長村上政が選んだのは、「2005年型ポルシェ・ボクスター(987型)」。2000年春、ENGINEの創刊とともに副編集長に就任。それまで週刊誌のデスクだった雑誌ENGINEムラカミが新たな世界で出会ったのは、思い通りにクルマを動かすことの計り知れない楽しみだった。
死ぬまで手放しません
まさか一度きりの人生の中で、自分がクルマ雑誌の編集者になるなんて思ったこともなかった。学生時代に週刊誌の編集部にアルバイト記者として潜り込み、そのまま就職。以来、足かけ18年を毎週の締切りと暇さえあれば酒とバクチに明け暮れて過ごし、生涯一記者として人生を終えるものと覚悟していた。それが突如、会社で新創刊することになった“クルマを柱とするライフスタイル誌”への異動を言い渡されたのだ。
そこから、私の“第二の人生”が始まった。むろん、クルマがなければ女の子にモテないような時代に青春時代を過ごしてきたから、それまでもいっぱしのクルマ好きではあった。学生時代にアルバイトで貯めたお金で初めて買った中古車が白い初代セリカXX。4年落ちの2L直6MT車で、90万円ほどだったと記憶する。あの丸っこいスタイルに憧れていただけで、走りのことは良くわからなかった。それを初代スバル・レガシィ後期型のセダンの新車に乗り換えたのは、当時はよくスキーに行っていたからだ。さらにそれを、やっぱり荷物が積めた方がいいやという理由で2代目レガシィのツーリングワゴンに乗り換えてしばらくした頃に、人生の転機が訪れた。
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
advertisement
2024.04.25
LIFESTYLE
McLaren Artura Spider × LANVIN CO…
2024.04.25
CARS
ついに800馬力! 新型ランボルギーニ・ウルス登場 パワーアップだ…
PR | 2024.04.23
LIFESTYLE
ベルトをスライド! エティアムの人気シリーズに、よりスマートになっ…
PR | 2024.04.05
CARS
見た目も中身も大きく生まれ変わった「MINI ジョン・クーパー・ワ…
PR | 2024.04.04
WATCHES
カール F. ブヘラから日本限定88本のヴィンテージ感あふれるクロ…
2024.04.19
CARS
モータージャーナリストたちもみんな「ちょっと古いクルマ」に乗ってい…
advertisement
2024.04.20
GT-R開発にも負けていない、これぞクルマ屋の仕事! 日産マーチ12SRは、どんなホットハッチだったのか?
2024.04.20
PHEVモデルを250万円以上値下げ レンジローバー・スポーツに装備の充実を図った2025年モデルが登場
2024.04.19
モータージャーナリストたちもみんな「ちょっと古いクルマ」に乗っている! あなたのちょっと古いクルマを見せてください!!
2024.04.17
桐畑恒治が乗るちょっと古いクルマ、ランチア・デルタ(2014年型) 「中古になったら買い」の愛車候補はまだまだたくさんある!
2024.04.17
「壊れない」「狂わない」旅先で最強! 国産高精度クロノグラフ、グランドセイコー スポーツコレクション