2021.07.17

CARS

ブルーの911は、人生最高の相棒! ポルシェ911カレラ2(964)に毎日乗る「グローブスペックス」代表、岡田哲哉さん

東京・渋谷をはじめ国内に3店舗を構える眼鏡店「グローブスペックス」代表の岡田哲哉さんと愛車のポルシェ911カレラ2(タイプ964)

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美しい“海の”ブルー

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「ずっとミツワ自動車の担当者に空冷のポルシェが欲しいと伝えていたら、偶然、手放そうとされている前オーナーの話がありました。実際に見て、その佇まいにひと目惚れでした。今でも、その熱はまったく冷めません。走行距離もたったの2万7000km、内装のコンディションも申し分ありませんでしたね」

気にいったのは、鮮やかなボディ・カラーだった。訊けば、“マリタイム(海の)”ブルーという、かつてポルシェ964や968に採用された美しいカラーだ。


「ほぼ毎日乗っていますが、今でも自分のクルマを見ると惚れ惚れします(笑)。そしてキーを回してスターターモーターからエンジンに点火した直後の空冷の独特な咆哮音には、いつも気分があがりますね。最近はなかなか遠出する機会がなく……。昨年オープンした京都店まで乗っていきたいのですが、弾丸出張がどうしても多くて、このクルマで行く状況でもないんです。けれど、GTカーとしての964は、長距離の高速走行も安定感があって、非常に満足しています。慣れてしまったせいか、乗っていて室内の狭さは感じることはありません。いたって快適です。スピードを出さず、低速で走っていても、空冷独特の乾いたエンジン音が愉しめる。こればかりは他の車では味わえないですね」



ゆったりクルージングしても気持ちがいいし、空冷のポルシェに乗っているという満足感は、所有して5年ほど経った今も変わらないのだそう。内装を見せてもらうと、シートも毎日乗っているとは思えないほど、美しさを保っている。前オーナーから受け継ぎ、大切に乗っていることがうかがえる。岡田さんが所有してからは、オーディオ・スピーカーを新しくしたくらいで、どノーマルの状態。ブレーキホースや一部の消耗品を交換しただけで、これまで大きなトラブルもないという。「人生最高の相棒に出会えたと言っても過言ではない。このまま大切に乗り続けようと思っていますので、一生手放しません」

ひととおり撮影が終わると、渋谷店のリニューアル・オープンの準備で多忙だということもあり、岡田さんとブルーのポルシェは、足早に去っていった。撮影中はまったくその気配がなかったのだが、岡田さんが帰路についてから天気が一変し、雨が降りはじめ、そのまま数時間やむことがなかった。このロケの日、岡田さんのポルシェは“海の”ではなく、“晴天の”ブルーをまとっていたのだった。

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文=小林尚史(ENGINE編集部) 写真=若林武志


(ENGINE2021年6月号)

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