2021.10.31

CARS

【第18位】航続距離600km&充填時間3分の電気自動車 トヨタ・ミライ、これが理想のクルマだ!【エンジン・ホット100】

雑誌『エンジン』の名物企画、「エンジン・ホット100ニューカー・ランキングス」の2021年版で18位となったのは燃料電池車のトヨタ・ミライ。内燃機関以外のクルマのトップがコレ。ミライに投票した委員のコメントとともにその魅力を紹介する。


【エンジン・ホット100ニューカーズ!】上位20位に選ばれたクルマはこちら


充填時間3分の電気自動車


昨今カーボン・フリーに於ける自動車の主流は電気自動車になると言われているものの、未だ実用航続距離600kmに達しているモデルが存在せず、1時間以内でフル充電出来る技術も確立されていない。一方、新型MIRAIを見ると「まごうかたなき電気自動車なのに巨大なバッテリーは不要。燃料電池車こそ理想のクルマなのでは……と、ミライに乗るたびに思う」と佐野氏も指摘している通り、電気自動車と同じクリーン度を持ちながら、航続距離600km&充填時間3分を実現出来ている。すでにエンジン車と同じ実用性を持っている、ということです。なのにどうして売れ行き急上昇にならないのか? 価格的な問題かとなれば「補助金を考慮するとお買い得感も」(佐藤氏)。私は新型MIRAIを買ったけれど、車両価格+諸費用で750万円ほど。そこに200万円くらいの補助金が出るため実質550万円で買えてしまう。

トヨタ・ミライ 全長×全幅×全高=4975×1885×1470mm。ホイールベース=2920mm。車両重量=1950kg。永久磁石式同期型モーターをリアに搭載する燃料電池車。モーターは最高出力182ps/6940rpm、最大トルク300Nm/0~3267rpmを発生する。後輪駆動。車両価格=805万円~

同じ価格帯のセダンと比べたら圧倒的に良いクルマだと思う。岡崎氏は「FCVとしてではなく秀逸な乗り味のセダンとして評価」と評価し、新型MIRAIを1位にした大井氏も「走りの質感が素晴らしい! 静粛性もトップ・クラス。ドライバーズ・カーとしても満足出来るハイグレードなセダンとして魅力のあるクルマに生まれ変わった」と同じようなことを挙げている。クルマ本来の実力を考えたら過小評価されている理由は「水素ステーションが少ない」という点に尽きる。これでガソリン・スタンドくらい手軽に水素を補充出来たら最強のカーボン・フリー車になります。

文=国沢光宏 写真=茂呂幸正

(ENGINE2021年9・10月号)

【エンジン・ホット100ニューカーズ!】上位20位に選ばれたクルマはこちら

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement