2021.11.18

CARS

「美しいものは売れる」ジャガー創業者の言葉に思わずうなづく! 変わらないジャガーの魅力とは


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荒井 今回の2台はどちらもV8で問答無用のパワーでねじ伏せるタイプだった。それがかえって、ほかの欧州スポーツカーとは違うジャガーらしさを感じさせたんじゃないかな。

桐畑 確かにヨーロッパのスポーツカーというよりは、アメリカンな感じ。FタイプRならフォード・マスタングといったところでしょうか。

荒井 エンジンをフロント・ミドシップに置くなんてことはやってないしね。それでもスポーティだと感じさせるのがジャガーらしい。

桐畑 ジャガーを運転していると主役はクルマではなく、自分という気がする。そこがジャガーのスポーティネスだと思います。



荒井 それから僕は2台のデザインについて、ジャガーは新しくなったんだなあと、つくづく思った。これまでマークII、XJ6、Eタイプといった古き良き時代のジャガー・デザインを彷彿させるモデルを出してきたけど、もう吹っ切れたんじゃないかと。Eタイプなんか知らない若い人でもFタイプは素直にカッコイイと思えるはず。

桐畑 2台の走行写真なんか、目を見張るほどカッコイイ。創設者のウィリアム・ライオンズは「美しいものは売れる」というのが信条でした。

荒井 スタイリングが素敵なのは、今も昔も変わらないジャガーの魅力のひとつだよね。2025年にEVブランドになると宣言したジャガーだけど、スタイリングはとても大切なことだと思う。

桐畑 美しいスタイルと主役はあくまでドライバーというスポーティな走りがジャガーの魅力ですね。

荒井 その楽しみもあと少し。是非味わって欲しいよね。

語る人=荒井寿彦(ENGINE編集部)+桐畑恒治(まとめ) 写真=茂呂幸正

■ジャガーFペイスSVR
駆動方式 エンジン・フロント縦置き全輪駆動
全長×全幅×全高 4755×1960×1670mm
ホイールベース 2875mm
トレッド(前/後) 1650/1665mm
車両重量 2110kg
エンジン形式 水冷V型8気筒 DOHCスーパーチャージャー
排気量 4999cc
最高出力 550ps/6500rpm
最大トルク 700Nm/3500rpm
トランスミッション 電子制御式8段AT
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン/コイル
サスペンション(後) インテグラルリンク/コイル
ブレーキ(前/後) 通気冷却式ディスク/通気冷却式ディスク
タイヤ(前/後) 265/40ZR22/295/35ZR22
車両本体価格 1350万円

■ジャガーFタイプR
駆動方式 エンジン・フロント縦置き全輪駆動
全長×全幅×全高 4470×1925×1315mm
ホイールベース 2620mm
トレッド(前/後) 1585/1610mm
車両重量 1840kg
エンジン形式 水冷V型8気筒 DOHCスーパーチャージャー
排気量 4999cc
最高出力 575ps/6500rpm
最大トルク 700Nm/3500rpm
トランスミッション 電子制御式8段AT
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン/コイル
サスペンション(後) ダブルウィッシュボーン/コイル
ブレーキ(前/後)通気冷却式ディスク/通気冷却式ディスク
タイヤ(前/後) 255/35ZR20/295/30ZR20
車両本体価格 1590万円

(ENGINE2021年11月号)

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