2021.10.29

CARS

48年ぶりにアルピーヌがラリーでシリーズ・タイトル獲得 A110がFIA RGTカップを制覇

アルピーヌが、量産車ベースの2輪駆動マシンによって行われるラリー選手権、「FIA RGTカップ」で2021年のチャンピオンに輝いた。国際格式ラリーでの総合優勝は世界ラリー選手権(WRC)が始まった1973年に初代王者に輝いて以来、じつに48年ぶりのことだ。

911GT3とアバルト124がライバル

RGTカップは2015年に開始され、ヨーロッパを舞台にWRCと欧州ラリー選手権(ERC)のターマック戦と併催されている。争われるタイトルはドライバーのみで、製造者、いわゆる車種ごとのタイトルは掛けられていない。これまでの6年間では、2015-2017年はポルシェ911GT3(997型)、2018-2020年はアバルト124スパイダーのドライバーがタイトルを獲得。2020年からA110ベースのラリー・マシンで参戦を始めたアルピーヌとしては今回が初の栄冠となる。



全5戦でA110がすべて優勝

アルピーヌA110でタイトルを獲得したのはピエール・ラグ選手。シグナテック・アルピーヌでル・マンのLMP2クラスで3位に入ったこともあり、2013年には欧州ル・マン・シリーズのチャンピオンにも輝いているドライバーだ。サーキットで駆った耐久レース・マシンと同じく、アルピーヌとシグナテックが手がけたA110ラリーを、RGT参戦初年度からドライブしている。また、タイトルの3位までをアルピーヌのドライバーが独占。さらに、2021年の全5戦はすべてアルピーヌのドライバーが制している。

RGTは、まだまだ知名度の低いカテゴリーだが、ラリーフィールドでアルピーヌの、それもA110の名が再び頂点を飾ったことには、心躍るものを感じずにはいられない。

文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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