2021.12.10

CARS

SUVでもポルシェに乗りたい! マカンの内燃エンジンに乗るなら最後のチャンスか!?


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村上 でも牽引はしないけど、ひと味違うSUVに乗りたいという人にとっては、やはりマカンなんじゃないの。これもポルシェらしく走りに本当に隙がない。特に今回のGTSみたいのに乗ると、スポーツSUVここに極まれりって僕は思っちゃう。

塩澤 今回は素のマカンも一緒に持っていったけれども、GTSは別物感があったね。



新井 前よりもずいぶんマイルドになりました? 快適で、気持ちよい部分のウイングが広がったという感じがしました。

塩澤 乗り心地いいじゃんって思った。ガチガチで嫌な感じはなくて。それに較べると素のマカンの方は、立派なサイズのタイヤが付いていたせいかもしれないけれど、ちょっと焦点が合っていない気がした。較べると硬いけど、GTSの方がまとまりがいい。とは言え素のマカンも、軽やかで肩肘張らずに乗れるクルマだというのは、よく分かりました。

島下 デビューしてすぐに素のマカンを購入して乗っていた私にしてみれば、ベースモデルだって全然悪くないぞと言いたい。今回もまずGTSから試乗して「しまった、順番が逆だったな」と思ったんだけど、いざ乗り換えてマカンで走り出したら、その軽快さに感心して。下りのコーナーはこっちの方が勢い良く行けますよ。実際、車重を見ると110kgも違うので。とは言え、エンジンの味わいの濃さは当然、断然、GTS。クルマ好きに応えるクルマですね。



村上 ポルシェ好きには一番ササるSUVだと思いますよ。マカンGTSの国際試乗会って、ボクスターやケイマンのGTSと一緒にリスボンでやったんだけど、正直その時はそんなに期待してなかったの。それまでのGTSって自然吸気エンジンを積む最高峰モデルだったのに、これはターボだったから、そんなのでいいのかって思って。それが乗ったら思っていたのとは違っていた。マカン・ターボが高級車というか、一番速い全部載せのクルマだったのに対して、GTSは走り好きが気持ちよく走るための味付けにしてくれている。それにすごい感心したんだよね。

新井 結論めいちゃうけど、今回の2台だったら絶対GTSだと思うんですよ。素のマカンみたいなものは電気自動車でも出せるかもしれないけれど、GTSみたいなものはどうやっても出せないでしょう。内燃エンジンのマカンが売っているうちに買うなら絶対コレです。



塩澤 エンジンの存在感が明らかに違う。そうは思ったな。素のマカンには無いエンジンの楽しさ、驚きみたいなものをちゃんと味わわせてやろうぜという心意気を感じた。

村上 マフラーが盛大にボロボロ言ったりという、これみよがしな演出よりも、もっと緻密な良さがある。

塩澤 しますけどね、ボロボロって(笑)。でも、これくらいだったら許せる。朝エンジンかけた時に、いきなりバリバリって言われるのは正直、食傷気味だけど、そうじゃない。

島下 ポルシェは休日だけ乗るクルマじゃないよって作り手もちゃんと考えているんですね。

村上 911、ボクスター、ケイマンに乗りたくても、ファミリーのある人は簡単には買えない。1台で済ませなきゃというケースは多いわけです。でもマカンはすべてをこなせるオールマイティな1台だと思う。通勤も、バカンスも、走るのも。

島下 でも今はむしろスポーツカーではなくマカンをこそ皆、欲しいんじゃないですか。

塩澤 そう、もしかしたら今やこっちがポルシェなんだよね。それをきっかけに次はボクスターを買ったみたいな人も、きっといると思う。ポルシェの入口のひとつがSUVで、マカンはその中でも特に大事なモデル。それは手を抜けないよね。



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