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2021.12.16

CARS

世界限定765台！　日本に上陸した765馬力V8ツインターボのマクラーレン765LTスパイダーに速攻試乗！！

国沢光宏

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良好な道路になったので少しアクセル踏んでみたら、もうスゴイです！　標準装着は、いわゆるSタイヤと呼ばれるピレリPゼロのトロフェオR。ピレリのWebサイトを見るとウエット路は推奨していない、とキッチリ書かれている。気温4度のウエット、アクセルは4分の1も踏めず。ブレーキを普通に掛けてもABSが介入。まるで雪道を走ってるみたい。

このクルマを雨の日も乗るならウエットタイヤを用意しておくことをすすめたい（笑）。それくらい気合いが入ったクルマだということ。ちなみに765LTの『LT』はロングテールの意味。常識的にはル・マンのような高速サーキット用ということになる。もっと言えば、自宅から高速サーキットに乗って行き、そこで存分に走り、帰ってくるクルマです。

そう考えると全ての点で「最高だね！」と思う。リアウイングは2段式。通常の走行だと仕舞われている。アグレッシブに走ると、最初の1段目が上がりダウンフォースを生む。ブレーキを強く踏むと、飛行機のグランドスポイラーのようにもう1段上がるのだった。今回、制限速度内のドライブだったけれど、経験上200km/hを超えたら凄く効きます！



このクルマに乗っていて感じるのは、全て本物だということ！　公道を走れるレーシングカーと言って良い。というか公道だと性能を全く引き出せないと思う。サーキットに持ち込み、リスクを承知でアクセル踏める人じゃ無いと真価が解らない（マクラーレンのオーナー、サーキット修行を重ね全開また全開の人が多いそうな）。いやいや楽しい！

私もオーナーだったらサーキットに持ち込み、フルに性能を引き出してみたい。マクラーレンってそんなクルマだと思う。そうそう。書き遅れたがエンジンマウントもソリッドに近い。アイドリングは振動を伝えるけれど、回転数上がって行くとバランスが取れ快適になっていく。この味もレーシングカーみたい。そう考えたら4950万円は高くない？

私が先日乗ったラリーカーは2000万円。1回競技に出たら200万円くらいのメインテナンス費用が掛かる。それに近い楽しさを4950万円で味わえ、しかも休日の相棒にも出来るのだから予算の問題が無ければコスパは高いとさえ思う。やはりラリーから卒業したらマクラーレンかな、と改めて考えました。超楽しいです！

文＝国沢光宏　写真＝望月浩彦



■マクラーレン765LTスパイダー
駆動方式　エンジン・ミドシップ縦置き後輪駆動
全長×全幅×全高　4600×1930×1193mm
ホイールベース 2670mm
トレッド（前／後）　2161mm／2059mm
乾燥重量　1278kg
エンジン形式　水冷V型8気筒DOHCターボ
排気量 3994cc
最高出力　765ps/7500rpm
最大トルク　800Nm/5500rpm
トランスミッション　デュアル・クラッチ式7段自動MT
サスペンション（前）　ダブル・ウィッシュボーン／コイル
サスペンション（後）　ダブル・ウィッシュボーン／コイル
ブレーキ（前後）　通気冷却式ディスク
タイヤ（前／後）　245/35R19 ／ 305/30R20
車両価格　4950万円（税込）

（ENGINE WEBオリジナル）

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