2022.02.27

CARS

429万円は安い、高い? 独自のハイブリッドを持つルノー初のSUVクーペが「アルカナ」上陸

ルノーが新型SUVの「アルカナ」を5月26日に日本市場で発売すると発表した。

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キャプチャーの兄貴分

アルカナはルノー・キャプチャーの上位に位置するCセグメント・サイズのSUV。ルノーとしては初のSUVクーペとなる。



流行りのクーペ・ルックを導入

エクステリアは緩やかな弧を描くクーペ風のルーフ・ラインが特徴。F1に着想を得たフロント・ブレードや、フロント・バンパー両端から前輪ホイール・ハウスへつながるエア・ディフレクターなど、空力に配慮した処理が盛り込まれる。

ボディ・サイズは全長4570×全幅1820×全高1580mmで、ホイールベースは2720mm。最低地上高は200mmと高い。乗車定員は5名だ。外寸は同じCセグメント・サイズのルノー・メガーヌに近いが、プラットフォームはひとサイズ下のルノー、日産、三菱が開発したB/Cセグメント用のCMF-Bを使用する。



スポーティ仕立てのインテリア

インテリアはカーボン調パネルや赤いステッチ、アルミ・ペダルなど、スポーティな演出が施される。シートはレザーとスエード調表皮のコンビで、フロントは6ウェイの電動調整式。前席と革巻きのステアリング・ホイールにはヒーターを装備する。乗車定員は5名だ。

インフォテインメント・システムは、7インチのタッチ操作式ディスプレイと、USB接続式のスマートフォン用ミラーリング機能、6スピーカーを備える。荷室容量は480リッターで、スペースを上下分割するダブルフロア・システムや6:4分割可倒リア・シートなどにより使い勝手を高めている。



他社とは違う独自のハイブリッド

クーペ・ルックのデザインとともにアルカナで注目すべきトピックは、「Eテック・ハイブリッド」と呼ばれるハイブリッドのパワートレイン。F1からヒントを得てルノーが独自開発した新ユニットで、エンジンに2つのモーターと2つの変速機を組み合わせた、日産の「eパワー」とはまったく機構が異なる機構を有している。

エンジンは94ps/148NmのHR16型1.6リッター直4自然吸気ガソリン・エンジン。これに49ps/205Nmの駆動用と、20ps/50Nmの始動及び発電用の2基のモーターが備わる。駆動用バッテリーは1.2kWh・250V。制動時にはエネルギー回生を行い、その電力は加速アシストなどに加え、市街地でのモーター走行にも用いる。



2基のトランスミッションを搭載

トランスミッションは、エンジン用の4段ドッグ・クラッチATと、モーター用の2段ATを組み合わせたもので、プレート式クラッチやシンクロを用いていないため軽量・コンパクトなうえに、エンジンとモーターの双方から切れ目なく効率的に動力を引き出せるという。

走行モードは、プリセットされた「スポーツ」と「エコ」、個別設定が可能な「マイ・センス」の3パターンで、パワートレインのレスポンスや電動パワーステアリングのアシスト量、エアコンなどが変更される。

グレードは、「R.S.ラインE-テック・ハイブリッド」のみ。ボディカラーはホワイト系(3.5万円高)、ブルー系、オレンジ系、ブラック系のメタリック4色を用意する。

価格は429万円となっている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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