2022.04.18

CARS

これこそアルピナの真骨頂 アルピナB8グランクーペに5人のモータージャーナリストが試乗!【2022年エンジン輸入車大試乗会】

BMWアルピナB8グランクーペ

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2022年上半期の注目モデル34台を大磯プリンスホテルの大駐車場に集め、38人のモータージャーナリストがイッキ乗りした恒例の大型企画、エンジン大試乗会。アルピナの現行ラインナップで最強のV8ターボを搭載したフラッグシップ・モデル、B8グランクーペには、藤島知子、今尾直樹、国沢光宏 、高平高輝、菰田 潔の5人のジャーナリストが試乗した。

定番の専用装備を纏った621馬力の4ドア・クーペ

8シリーズが持つエレガントなシルエットに、アルピナによってエアロ・コンポーネントが追加されることで、スポーティなキャラクターも兼ね備える。ホイールにはアルピナのトレード・マークとなっている伝統の20スポーク・デザインを採用。また、タイヤはピレリ社とともに特別開発された専用のものが用意されている。ビターボ・チャージング・システムを搭載した4.4リッター V型8気筒ツイン・ターボは最高出力621ps/5500~6500rpm、最大トルク800Nm/2000~5000rpmを発生。アルピナ・スウィッチ・トロニック付き8段ATを介して4輪を駆動。全長×全幅×全高=5090×1930×1430mm。ホイールベース=3025mm。車両重量=2140kg。車両本体価格2557万円。



恐ろしいほど幸せ密度が高い一台/藤島知子


BMW 8シリーズの4ドアクーペをアルピナ独自の手法でチューニングを行った「アルピナ B8 グランクーペ Allrad」。低い全高、全長5090mm、全幅1930mmという存在感満点のプロポーションはフラッグシップ4ドア・クーペの魅力を際立たせている。ボディにはアルピナ・ストライプが走り、足元には21インチのクラシック・ホイールを装着。フロントフェイスは気高く知的な佇まいだ。インテリアは黒内装を見かけることが多いが、ほかにもくつろぎの空間を演出するホワイトやブラウン系のレザーが用意されていたりと、スマートでラグジュアリーな印象に仕立てることもできる。パワーユニットは621馬力を発揮するV8・4.4リッターのガソリン・ターボ×8段ATの組みあわせ。持て余しそうな巨体とは裏腹に、足取りの軽さが功を奏して、リズミカルでスムーズに駆け出していく。V8が織りなすサウンドで悦に入るのは最高に贅沢なものだし、素直で意のままの操縦性はクルマが小さく感じられる。少量生産のため、手にした人は幸運。恐ろしいほど幸せ密度の高い時間を過ごせる一台だ。

レーザーによる刻印でアルピナ・エンブレムをあしらったクリスタル仕様のiDriveコントローラー、ウォールナットのインテリア・トリムといったエレガントなディテールが室内にアクセントを与えている。エンジンは4.4リッター V8ツインターボ。


洗練というアルピナの常套句がよく似合う/今尾直樹

621psと800Nmを生む4.4リッターV8ツイン・ターボはわりと静かに目覚める。ご本家M8の625psと750Nmより、最初の咆哮は控えめだ。走り出せば、メチャクチャ乗り心地がいい! 0-100km/h加速3.4秒、最高速度324km/hというスーパーカーなのに、低速でもエア・サスみたいな浮遊感がある。もちろんエア・サスではないし、21インチというアルピナ名物の巨大なホイールを履いている。フロントは245/35、リアは285/30という極太超扁平で、西湘バイパスの目地段差を、バタムバタムと音はすれども優雅に通過していく。トレッドの内側にウレタンを仕込んだピレリPゼロも静粛性と快適性への貢献大なのだろう。アルピナの常套句の「洗練」ということばがよく似合う。すべてが洗練されつつある21世紀にあって、なおそう感じさせる。う~む。いいクルマだ。俺だけのBMW! センターコンソールのプレートには、EXCLUSIVER AUTOMOBILEとある。よりエクスクルーシヴな自動車。まさに……と思ったらドイツ語だそう。英語はモア・エクスクルーシヴよ~。



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