2022.04.14

CARS

年内の販売は約50台のみ 電池を大きくした新型VWパサートPHEVが日本上陸

フォルクスワーゲンが新型パサートのプラグイン・ハイブリッド・モデル(PHEV)である「GTE」の日本導入を発表した。2021年4月のマイナーチェンジでラインナップから外れていたPHEVが改良型に進化し、再びラインナップに加わった。

電池容量を30%ほど拡大

特筆すべき改良ポイントは駆動用バッテリーの強化。容量が従来の9.9kWhから13.0kWhへと約30%増強された。電力のみでの航続距離はこれまでの51.7km(JC08モード)から57km(WLTPモード)へと10%ほど伸びている。



1.4リッター・ターボ+モーター

パワートレインは従来型と同様、156psを発生する1.4リッター直4ガソリン・ターボに116psの電気モーターを組み合わせたもの。デュアルクラッチ式6段自動MT(DCT)を介して前輪を駆動する。走行モードは、電気のみで走行する「EVモード」、モーターとエンジンを適宜使用して効率を高める「ハイブリッドモード」、パワートレインをフルに使う「GTEモード」の3タイプ。これまで設定された充電を促進する「チャージモード」は廃止され、その代わりにハイブリッドモードでキープしておきたい充電量が設定できるようになった。

そのほかの変更はパサートの内燃機関モデルのマイナーチェンジに準じている。エクステリアは前後バンパーや・フロント・グリル、ロゴなどを刷新。GTE専用のC字型LEDデイタイム・ライトやブルー塗装のブレーキキャリパーは従来モデルから引き続き装備している。



ワゴン・タイプのヴァリアントのみ

安全装備の拡充も図られた。同一車線内全車速運転支援システムは従来の渋滞時追従支援システムの機能を強化。配光制御に優れるLEDマトリックス・タイプのヘッドライトとともに全車標準装備となった。

ラインナップは2021年末に欧州でセダンの生産が終了したため、ボディはワゴン・タイプのヴァリアントのみで、標準仕様の「GTE」と電子制御可変ダンパーや革シートを備えた上級グレードの「GTEアドバンス」の2グレードが用意される。ボディ・カラーは4色。なお、半導体不足などの影響を受け、2022年内の供給台数は50台程度となる。それ以降の受注分は来年以降の納車となる予定だ。

価格はGTEが634.5万円、GTEアドバンスが683.8万円となっている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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