2022.05.14

CARS

EVでもBMWの魅力に陰りナシ! BMW・X3ベースの電気自動車「iX3」に乗った

BMW iX3 Mスポーツ

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ドライブ・モードの切り替えは明確で、「スポーツ」ではかなりダイナミックな反応になる。回生ブレーキの効きはセレクター・レバーでBを選ぶと強まるほか、センターディスプレイで設定を変えることもできる。感心したのは、あらゆる加減速に唐突さやタイムラグがないこと。さすがi3などで経験を積んだだけある。

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スピーカーからエンジン音が聞こえる

加速時にスピーカーから流れるエンジン・サウンド風の音も、音量が控えめなうえに低いトーンなので耳障りではなく、それでいて走っている実感を盛り上げる絶妙な演出だった。

室内空間は後席床を含めエンジン車と変わらず。

後輪駆動のBMWらしい乗り味

床下バッテリーにリア・モーターという構成ゆえ、車検証での前後重量配分は43:57とややリア・ヘビーで、タイヤもリアが3サイズ太くなるが、乗り心地はX3とさほど変わらず。ノーズの軽さや低重心をあまり強調せず、後輪が路面を蹴りながら旋回を強めていく、後輪駆動BMWならではの世界が味わえる。

862万円という価格は、同じMスポーツで比較すると、X3のディーゼルの81万円高で、プラグイン・ハイブリッドとはほぼ同じだ。しかもここまで書いてきたように、乗り味もまたX3に近い。いろんな意味で敷居の低いEVと言える。

室内空間は後席床を含めエンジン車と変わらず。

文=森口将之 写真=茂呂幸正

(ENGINE2022年5月号)

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