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2022.07.02

CARS

一度は行ってみたい伊勢志摩のリゾートで極上体験！！　ベントレー・コンチネンタルGT V8で行く星空とグルメの旅【前篇】

荒井寿彦

「NEMU RESORT」。三重県志摩市の英虞湾に面したリゾート・ホテルで、ホームページにある星空の写真が素晴らしい。

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素晴らしいインテリア

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朝6時。自宅前で茂呂カメラマンと待ち合わせ。コンチネンタルGTの荷室は思いのほか大きい。カメラバッグ、三脚、脚立などの撮影道具一式と一泊二日の着替えをすべて飲み込んだ。

朝日がコンチネンタルGTを照らし出す。インテリアがまことに素晴らしい。ウッド・パネルとレザーによる贅を尽くした空間は特別感がある。ブラック・レザーのシートやトリムには、手仕事によるひし形のキルティング・パターンが施されている。ゴージャスだが奇をてらったところはまったくない。空調やオーディオなどの操作系はわかりやすく、時計にいたってはアナログである。本当の贅沢がわかっている大人の空間だ。こういうところにベントレーの歴史を感じる。一朝一夕で獲得できる技ではない。

贅を尽くしながらも派手過ぎないインテリア。

ベントレー・コンチネンタルGTの価格は2730万円。自分にはちょっと関係ないかも？　と茂呂カメラマンは笑うけれど、自分が関係ないと思った瞬間、その世界と縁が切れてしまう。だから、どんな贅沢に対しても無縁だと思わない方がいい。

極上の乗り心地

目的地までは480km。首都高速から東名高速へとコンチネンタルGTを進める。インテリアにまして素晴らしいのがコンチネンタルGTの走りだ。低回転から豊かなトルクを発生する4リッターV8ツインターボは文句のないエンジンだ。単に速いというものではなく、走りにクオリティの高さを感じる。1000、2000、3000rpmと回転を上げていく。V8ツインターボはその過程と瞬間で最高の気分を味わわせてくれる。3500rpmからのエキゾースト・ノートも素晴らしい。

新東名に入り制限速度が120km /hになると、コンチネンタルGTの走りはますます輝く。乗り心地は極上だ。前265/40ZR21、後ろ305／35ZR21という極太タイヤなのに、段差を通り過ぎてもコツンともいわない。路面から少し浮いて滑空しているみたいですね、と茂呂カメラマンが言う。それほどフラットな乗り心地である。

現行のコンチネンタルGTは2017年のフランクフルト・モーターショーでデビュー。プラットフォームを完全に刷新、4WDシステムがアクティブ・オンデマンド型となるなど、先代に比べ大幅な進化を遂げた。

運転がラクな理由はほかにもある。まず前に割り込むクルマがない。レーンチェンジもウィンカー一発で横のクルマがスーッと下がってくれる。追い越し車線に出ればはるか前方のクルマが道を譲ってくれるのだ。人生がこんなだったらいいのに。

伊勢湾岸道から伊勢自動車道に入る。想像していたよりずっと早いペースだ。スタビリティがとても高く、連続高速運転に関してタフなのは、ポルシェ・パナメーラに通じるドイツ車の血によるものだろう。

伊勢インターからは一般道へ出て、鳥羽展望台を目指した。一般道をノンビリと流しても退屈しないのはイギリス車伝統の血かもしれない。坂を上った先にキラキラ輝く海を見たり、山に早咲きの桜を見つけたりするのは、自動車旅の醍醐味だ。

本格的なコース料理「リゾートフレンチ」を味わうことができる。洋食総料理長、山崎俊和さんによる料理に感動した。“海の幸と彩り野菜のパレット仕立て”。「NEMU RESORT」三重県志摩市浜島町迫子2692-3　TEL.0559-52-1211

満天の星空を見る前に

チェックインの時間まで「NEMURESORT」内で撮影を行う。東京ドーム61個分という広大な敷地の「NEMU RESORT」は、ホテルはもちろんゴルフ・コースやマリーナまであり、様々なアクティビティを楽しむことができる。

冒頭にも書いた通り、今回の目的は星空なのだけれど、ここの料理も印象的だった。英虞湾を望める丘に建てられた大きなテントでアウトドア・ダイニングを楽しむというもので、伊勢志摩の四季の野菜や新鮮な魚介類を使った本格的なコース料理が提供された。洋食総料理長、山崎俊和さん監修によるフレンチ・コースは、ただただ「美味しい」としかコメントのしようがない。“炙り真珠貝貝柱とあのりふぐのハーモニー”から始まり、“国産牛サーロイン網焼き”まで、素材そのものの味を活かした素晴らしいものだ。なかでも“伊勢エビと魚貝のブイヤベース”は、何度でもおかわりしたいと思った。

ベントレー・コンチネンタルGT V8で行く星空とグルメの旅、後篇に続く！

文＝荒井寿彦（本誌）　写真＝茂呂幸正　取材協力＝NEMU RESORT

絶品の活伊勢エビと魚貝のブイヤベース。「NEMU RESORT」三重県志摩市浜島町迫子2692-3　TEL.0559-52-1211

■ベントレー・コンチネンタルGT V8
駆動方式　フロント縦置きエンジン4輪駆動
全長×全幅×全高　4880×1965×1405mm
ホイールベース　2850mm
車両重量　2260kg
エンジン形式　V型8気筒ツインターボ
総排気量　3996cc
最高出力　505ps／5750～6000rpm
最大トルク　770Nm／2000～4500rpm
変速機　8段デュアルクラッチ式自動MT
サスペンション（前）　ダブルウィッシュボーン／エア
サスペンション（後）　マルチリンク／エア
ブレーキ　通気冷却式ディスク
タイヤ　（前）265／40ZR21、（後）305／35ZR21
車両本体価格　2730万円

（ENGINE2022年5月号）

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