1955年に人間国宝に認定された陶芸家・濱田庄司の自邸と陶芸窯跡にある「濱田庄 司記念益子参考館」
全ての画像を見る
エンジン編集部の時計担当マエダとファッション担当コバヤシが、マセラティ初となるハイブリッド車、ギブリ・ハイブリッドで行く小さな旅の目的地に選んだのは“民芸”の里として知られる益子、そして江戸情緒が色濃く残る“蔵の町”栃木市。旬なクルマで行きたいクルマ旅。今回はその前篇をお送りする。最新のギブリ・ハイブリッド行く古き良きものに出会う旅思い返してみると、普段から二人の会話は器やインテリア雑貨に関する話題が多い。自宅で愛用している波佐見焼のこと、ミッドセンチュリー期の米国のファイヤーキングのテーブルウェアにハマったこと、沖縄の読谷村でやちむんを買いに行ったことなど。ともに普段づかいの器や雑貨にこだわっている。
そんな二人がこの特集の担当をすることが決まると、関東近郊にある焼き物の里を訪れるのはどうだろうか、ということになった。愛知の瀬戸焼や常滑焼、岐阜の美濃焼なども候補にあがったが、都内から約140km、約2時間の道のりで、今回の“小さな”旅というテーマに申し分がない、栃木の益子に決めたのだった。益子を訪れたのは、20年以上ぶり。マエダには黙っていたが、時間に余裕があれば、窯元を巡り、いくつか器などを買いたいとも思っていた。ご存知のとおり、益子といえば、江戸時代末期から続く、陶器の産地だ。1920年代半ばに美術評論家・宗教哲学者の柳宗悦、陶芸家の河井寛次郎らとともに、民芸運動を提唱した濱田庄司の功績により、益子焼は世間に広く知られるようになった。マエダは濱田庄司の孫にあたる、濱田友緒さんの作品も愛用していて、個人的な交流もあるという。これは話がはやい。さっそく、取材のアポイントをいれてもらった。せっかく旅に出るのならば、焼き物だけでなく、温泉や料理、風情のある街並みなども愉しみたいところ。すると「そういえば!」とマエダから提案が。なんと、栃木ICから20分ほどのところに江戸時代に開業した柏倉温泉 太子館という古き良き温泉宿があるというではないか。日光や鬼怒川が主な観光地となる栃木のなかにあって“穴場”ともいえる宿だ。さらにもうひとつオススメされた“穴場”は、江戸風情が残る栃木市の蔵の町。益子で民芸に触れ、栃木市の由緒ある宿に泊まり、帰りはドライブを満喫しつつ蔵の町を散策して帰る―。いずれも江戸にまつわる土地を巡る、マエダ謹製の小旅行プランだ。
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
いますぐ登録
会員の方はこちら