2023.02.19

CARS

まるでサンダーバードの秘密基地! 地下トンネルもある隠れ家別荘をマクラーレンGTで訪ねる旅【前篇】

マクラーレンGTと秘密の隠れ家別荘のガラスのガレージ

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スーパー・グランド・ツーリングカーのマクラーレンGTで旅をするなら、「美しい旅」がいい。閃いたのは、雑誌『エンジン』の人気連載「マイカー&マイハウス クルマと暮らす理想の家を求めて」で、タッグを組んでいるデザイン・プロデューサーのジョー スズキさんを誘ってとびきり美しい建築を見にいく旅だ。今回はその前篇をお届けする。

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1本の記事が100万PVを叩き出す人気連載

ジョースズキさんとの待ち合わせ場所に選んだのは、マクラーレンが止めてある六本木ヒルズの地下駐車場。旅はここから始まった。

これまでマクラーレンGTには何度も乗っているけれど、旅に出るのは初めて。試乗するときはたいていひとりだから、今回のように助手席に人が座ることはあまりない。あまりないから面白いのではないかと思い、ジョーさんを誘ってみた。



デザイン・プロデューサーとして活躍するジョーさんとは、エンジンの人気連載、「マイカー&マイハウス」をスタートしたときからずっと二人三脚でやってきた。私自身は去年、連載の担当を若手に譲って現場を離れたが、いまもジョーさんは毎号、素敵な建築を紹介してくれている。ジョーさんが探し出してきた家は、このENGINEWEBでも1本の記事が100万PVを叩き出すこともあるという人気ぶりだ。

今回、そんなジョーさんに久しぶりにお題を出した。「マクラーレンGTに合わせるとしたら、どんな建築がいいですか?」

いやいや、ジョーさんが提案してくれる建築は、相変わらずどれも面白い。悩んだ末に、いくつかあった候補のなかから選んだのが、今回取材することにした世界的にも有名な建築家の岡田哲史さんが設計したガラスのガレージだ。

この建物、実は一度、2020年11月号のエンジンで紹介し、ENGINEWEBでも取り上げているので、覚えている読者もいると思う。当時は新型コロナに対する警戒感が非常に強く、対面による取材が難しかった頃。連載の「マイカー&マイハウス」も取材先が見つからず、苦肉の策として、建築家のインタビューと竣工時の写真を借りたスペシャルとして構成した。後にも先にも現地を見ずにページにしたのは、このときだけ。それがずっと引っかかっていて、いつか機会があったら実際の建物を見てみたいと思っていた。その思いはジョーさんも同じだったらしく、実物を目の前にしてこそ感じられるものが必ずあると言う。その場にいて、その場の光を浴び、その場の空気を吸いながら感じること。これこそが旅の醍醐味であり、一番大事なもののはずだ。

マクラーレンGTは、グランドツーリングカーとして必要十分な居住空間を持つ。室内には高級感のあるナッパレザーがふんだんに使われている。斜め上に開く跳ね上げ式のドアと、深くえぐられたサイドシル形状のおかげで乗り降りもし易い。天井はスイッチひとつで濃淡が変えられる液晶ガラスとなっている。


ずいぶん前置きが長くなってしまったが、こうしてジョーさんとのマクラーレンGTで行く建築の旅が始まった。

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