2022.05.23

CARS

シトロエン・ミーティングで聞きました! フランス車の「天国」と「地獄」体験、教えてください!!【前篇】

日本シトロエンクラブ(CCJ)の関東地区ミーティングに集まったシトロエン・オーナーのみなさん

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1972年型DS21パラスに乗る武田正明さん「毎日が天国」

エグザンティアから現在のDSに乗り換えた武田さん。エグザンティアは新しいけれど作りがいまひとつという感想を抱いており、いちばん欲しかったDSを手に入れようと決断。現在の愛車は一昨年に大阪で見つけ、東京に運んでくるとそのまま専門店に入れ、ひととおり整備を行った。おかげで立ち往生したことはないし、欧州には再生部品がたくさんあるのでパーツには困らないとのこと。スタイリングと乗り心地、油圧システムによる独特の動きが面白いと語っていた。奥様も乗り心地の良さは認めているものの、シートベルトの着脱が面倒とのこと。ご自身は毎日が天国という印象だった。

武田正明さんと1972年型DS21パラス。エグザンティアから現在のDSに乗り換えた武田さん。エグザンティアは新しいけれど作りがいまひとつという感想を抱いており、いちばん欲しかったDSを手に入れようと決断。現在の愛車は一昨年に大阪で見つけ、東京に運んでくるとそのまま専門店に入れ、ひととおり整備を行った。

1982年型CX2400パラスに乗る明石宏二郎さん「ベイブリッジで1時間立ち往生」

明石さんは1991年にシックなダークブルーのCXを購入。以来30年以上にわたり乗り続けている。この時代の正規輸入のCXは、Cマチックというセミオートマチックのトランスミッションを搭載していた。お気に入りポイントはこのCマチックで、信号待ちはニュートラルに入れるので、その後導入されたATのDレンジと違い、停車中の振動がないことが良いという。しかしながらトラブルにも何度か遭遇。中でも地獄として挙げていただいたのは、横浜ベイブリッジで止まってしまったこと。JAFが到着するまでの間、子供といっしょに1時間ぐらい待っていたというエピソードを打ち明けた。

明石宏二郎さんと1982年型CX2400パラス。明石さんは1991年にシックなダークブルーのCXを購入。以来30年以上にわたり乗り続けている。この時代の正規輸入のCXは、Cマチックというセミオートマチックのトランスミッションを搭載していた。お気に入りポイントはこのCマチックで、信号待ちはニュートラルに入れるので、その後導入されたATのDレンジと違い、停車中の振動がないことが良いという。

1970年型DS21パラスに乗る櫻井賢一さん「CXのハイドロは良かった」 

茶色がかった黒というフォーマルなカラーの櫻井さんのDSは、昨年名古屋で買ったもの。それまではCXや2CVなどを乗り継いできた。DSは今なお未来的なスタイリングに引き寄せられたというが、ハイドロについてはCXのほうが良かったとも。CXでは山梨県に出かけた際に1気筒が燃焼しなくなり、3気筒で帰ってきた経験をお持ちで、トラブルの原因だったインジェクションの基盤探しに苦労したそうだ。現在のDSはエンジンが掛からないことがあったものの、こちらはキャブレターの詰まりで、クリーナーで対処できた。CXでの経験があるだけに、大事件とは捉えていない様子だった。

櫻井賢一さんと1970年型DS21パラス。茶色がかった黒というフォーマルなカラーの櫻井さんのDSは、昨年名古屋で買ったもの。それまではCXや2CVなどを乗り継いできた。DSは今なお未来的なスタイリングに引き寄せられたというが、ハイドロについてはCXのほうが良かったとも。

1971年型DS20パラスに乗る伴 宣久さん「DS、XM、C6の3台持ち!」 

この時代のシトロエンではポピュラーだったライトグリーンのDSに乗る伴さんは、BXやエグザンティア、C5を経て、現在はDS、XM、C6という歴代フラッグシップ3世代を所有するという。この中ではDSは手元に来てから2年と、12年乗り続けるC6よりは新しい。すべてハイドロであることでもわかるように、あの乗り心地に身を委ね、長距離を移動しているときが天国とのこと。一方でDSではハイプレッシャーポンプのプーリーが割れ、すべての油圧がダウンしたことがあるそうで、ブレーキ、ステアリング、ギアボックスが操作を受け付けなくなるという、ハイドロならではの体験を語った。

伴宣久さんと1971年型DS20パラス。この時代のシトロエンではポピュラーだったライトグリーンのDSに乗る伴さんは、BXやエグザンティア、C5を経て、現在はDS、XM、C6という歴代フラッグシップ3世代を所有するという。この中ではDSは手元に来てから2年と、12年乗り続けるC6よりは新しい。

1983年型GSA1300に乗る相田 宏さん「44年間で10台以上を乗り継いだ」 

最初のシトロエンだったGSを新車で購入して以来、44年間で10台以上を乗り継いできた相田さん。この日ドライブしてきたGSAも30年以上の付き合いになるそうで、他に2CVとCXも所有している。CCJも初期の頃から参加し、いじりながらノウハウを学んできたという経験の持ち主。ゆえに今となってはポイントがわかっており、トラブルの原因がわかれば、それほど難しくないとのこと。メインテナンスは自分で行っており、過去には配線を間違えてレッカーのお世話になったこともあったが、それ以外は多くを自身で解決してきた。天国と地獄という二者択一を超えた境地にある方だと感じた。

相田 宏さんと1983年型GSA1300。最初のシトロエンだったGSを新車で購入して以来、44年間で10台以上を乗り継いできた相田さん。この日ドライブしてきたGSAも30年以上の付き合いになるそうで、他に2CVとCXも所有している。

1992年型BX19TZIに乗る野澤善雄さん「様々な苦難を経験」 

1994年にユーノス・ロードスターから乗り換えて以来、ずっとBXと過ごし続けている野澤さんは、さまざまな苦難を経験してきた。止まったことは何度もあるそうで、電気系が原因で立ち往生した際には、警察官が押してくれたという。BXオーナーの悩みの種とされてきたATやエアコンの不具合も経験。前者については、ショップの人から「乗り続けましょう」という後押しを受け、積み替えを敢行した。それでも乗り続けるのは、ガンディーニの描いたスタイリングと、ソファーのようなシート、ハイドロの高速での乗り心地。スフィアを交換することで乗り心地が戻ることも、美点として挙げた。

野澤善雄さんと1992年型BX19TZI。1994年にユーノス・ロードスターから乗り換えて以来、ずっとBXと過ごし続けている野澤さんは、さまざまな苦難を経験してきた。止まったことは何度もあるそうで、電気系が原因で立ち往生した際には、警察官が押してくれたという。

ほかにもたくさんの天国体験、地獄体験を聞きました。この続きは後篇で!

文=森口将之 写真=望月浩彦

(ENGINE2022年6月号)

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