2022.05.29

CARS

将棋の竜王戦も行われた穴場の宿! マセラティ・ギブリ・ハイブリッドで行く、益子の民芸と栃木の蔵の町を巡る旅【後篇】

柏倉温泉 太子館/聖徳太子を祀る太子神社の敷地内ある、太子の湯(霊鉱泉)に訪れる湯治客のため、享保2年に建てられた老舗宿。

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栃木の穴場を巡る!

益子からギブリ・ハイブリッドを走らせること約1時間、目的の宿に到着した。聞けば、ここ柏倉温泉 太子館は、栃木市内唯一の温泉宿なのだそうだ。これこそまさに穴場! 敷地内の参道の両脇は庭園となっていて、そのまわりに離れの部屋が並ぶ。案内された池の間は、2001年に将棋の竜王戦で当時の羽生善治四冠と藤井猛竜王が対局した客室だった。さっそく将棋好きの息子にLINEメッセージを送ると、心底羨ましがられた。そして楽しみにしていた食事は、敷地の隣にある自家農園で栽培した野菜など、滋味あふれる食材をふんだんに使った会席料理。なかでも、とびきりだったのが、地元のそば粉を打ったという二八蕎麦。じつに風味豊かな味わいだった。ちなみに今回はコロナ禍のため叶わなかったのだが、通常は自家農園で栽培する野菜の販売もしているのだそうだ。500リッターあるギブリ・ハイブリッドの広い荷室なら、野菜を箱いっぱいに買ってもなお、余裕があったに違いない。

自家農園で栽培した採れたての野菜や蕎麦など、季節折々の味覚を存分に愉しめる。

温泉と食事を堪能し、ゆったりと休んだ翌日に向かったのは、マエダが推す第2の穴場“蔵の町”だ。栃木市は日光例幣使街道の宿場町で、街中を流れる巴波川(うずまがわ)を利用した水運交通の要として幕末から昭和初期にかけて発展したのだそうだ。石倉や土蔵のある街並み、巴波川を遊覧する小舟を横目で眺めつつ、帰路に就いた。

こうした取材旅行は撮影しながら歩を進めていくということもあり、つい急ぎ足になってしまうもの。結局、時間に余裕はなく、益子で器を買うことはかなわなかった。ちなみに自宅に着いて調べてみると、コロナ禍で中止になっていた「益子陶器市」が、今年は春と秋に開催されるとのこと。次回は益子で陶器を買いまくり、作陶にもチャレンジしてみたい。無論、贅沢なGTカーをお供にできれば、言うことなしなのだ。

文=小林尚史(ENGINE編集部) 写真=岡村昌宏

栃木市は江戸時代から日光例幣使街道の宿場町として、また利根川を経由し江戸へ向かう水運の要所として栄えた。町の中心を流れる巴波川沿いをはじめ、江戸との交易により栄えた蔵造りの街並みが今もなお残っている。周辺には、500年以上の歴史を持つ旧家「岡田記念館」をはじめ、江戸末期より味噌造りを始めたという「油伝味噌」の蔵など、国の登録有形文化財に指定される建築を楽しめる。「とちぎ蔵の街美術館」など、付近には資料館や美術館もあり、ぶらりと散策しながら小江戸・栃木の知識を深めるのもいい。

■マセラティ・ギブリ・ハイブリッド・グランスポーツ
駆動方式 エンジン・フロント縦置き後輪駆動
全長×全幅×全高 4971×1945×1461mm
ホイールベース 2998mm
車両重量 2030kg
エンジン形式 水冷直列4気筒DOHCターボ+eブースター+BSG
排気量 1998cc
ボア×ストローク 84.0×90.0mm
最高出力 330ps/5750rpm
最大トルク 450Nm/4000rpm
トランスミッション 8段AT
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン/コイル
サスペンション(後) マルチリンク/コイル
ブレーキ(前後) 通気冷却式ディスク
タイヤ(前) 245/40R20、(後) 285/35R20
車両本体価格(税込み) 1021万円

取材協力=濱田庄司記念益子参考館、益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子、柏倉温泉 太子館

(ENGINE2022年5月号)

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