2022.06.03

CARS

量産BMW最速モデル誕生 伝説のCSLの名を冠した「M4・CSL」デビュー

BMWがM4の高性能バージョンである「M4・CSL」を発表した。1970年代にツーリングカー選手権のホモロゲーション・モデルとして活躍した3.0・CSLに由来するこのサブネームが使われるのは、2003年のM3・CSL以来だ。

各部を徹底的に軽量化

CSLは「コンペティション・スポーツ・ライトウェイト」の頭文字を取ったネーミングで、M4・CSLもその名の通り軽量化に注力している。M4コンペティションに対し、カーボン素材のボンネットとトランク・リッドでそれぞれ1.2kgと6.7kg軽量化。スプリッター(フロント・リップ・スポイラー)などにもカーボンを用いた。



標準モデルに対して100kg軽い

ほかにもカーボンセラミック・ブレーキや前19インチ、後20インチの専用ホイールの採用などにより、脚まわりで21kg削減されている。排気系には従来品より4.3kg軽いチタン・サイレンサーを採用した。キドニー・グリルでさえ簡素化し、500gの重量を削っている。

室内は、2シーター化し、前席にはカーボン製フルバケット・シートが備わる。この2つでも、2シーター化で21kg、カーボン製シートの採用で24kgの軽量化が図られた。また、遮音材の削減や素材変更で15kg、センターコンソールのカーボン化などでも3kg程度を削ぎ落としている。以上の結果、車両重量は欧州仕様のM4コンペティションよりも100kg軽い1625kgを実現している。もちろん、軽くするだけでなく、見るからに堅牢そうな鋳造アルミのストラット・タワーバーを追加するなどボディの剛性アップも図られている。



550psへとさらなる出力アップを図る

エンジンはベース・モデルと同形式の3.0リッター直6ツインターボだが、最高出力は550ps/6250rpmとM4コンペティションより40psアップ。650Nm/2750〜5950rpmを発生する最大トルクの最大値はかわらないものの、発生回転域の上限が高められている。

パワートレインのマウントは硬さを増した専用品で、8段ATはカーボンのシフト・パドルを操作すれば即時にマニュアル・モードへ入り、M4コンペティションより変速速度が速くなる。駆動方式は後輪駆動だ。

シャシーにも手が加えられ、スプリングとスタビライザーは専用品、サスペンション・ジオメトリーも専用設定で、車高は8mmダウンした。アダプティブ・ダンパーも備わる。10段階切り替え式トラクションコントロールも専用のセッティングだ。



ニュルBMW量産車最速

これらの変更により、0-100km/hはM4コンペティションよりも0.2秒速い3.7秒、0-200km/hは10.7秒。ニュルブルクリンクのノルトシュライフェ(北コース)のラップタイムは、これまでのタイム計測で使われていた20.6km地点で7分15秒677、フルコースの20.8km地点では7分20秒207と、いずれもBMW量産車最速タイムを更新している。

2022年5月20〜22日に開催されたクラシックカー・イベント、「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」でお披露目されたM4・CSL。世界限定1000台で、7月から生産を開始する。主に本国ドイツのほか、アメリカとイギリスで販売される予定で、日本への割り当てについては今のところアナウンスされていない。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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