2022.06.09

CARS

次世代のメルセデスAMGはこうなる 未来の電動モデルを示唆するヴィジョンAMGを発表

メルセデスAMGはEVのコンセプト・カーである「ヴィジョンAMG」を公開した。AMG専用開発のEV用プラットフォームと次世代の電動パワートレインを使用するスタディ・モデルだ。

ライト類は斬新なデザイン

エクステリアは、スリーポインテッドスターを模したヘッドライトやテールパイプを思わせる6連のテールライトなどが目新しい。また、パネルの継ぎ目や開口部が少ない燃費実験車のように極端な流線型の4ドア・ボディは、すでに公道テストも行われているメルセデス・ベンツが開発した次世代の電気自動車のコンセプト・カー、「ヴィジョンEQXX」を思わせるフォルムを有する。



AMG専用のEVプラットフォーム

ベースとなるのはアファルターパッハにあるAMG本社で開発が進むEV用プラットフォーム、「AMG.EA」アーキテクチャーだという。AMG専用の市販EV向けコンポーネンツとなる予定で、今回のコンセプト・カーが初採用例となる。

パワートレインは革新的なテクノロジーを導入した。EQSよりかなり低く設置されるという高電圧バッテリーで駆動するのは、メルセデス・ベンツ傘下にある英国のエンジニアリング企業、YASAが開発したアキシャルフラックス・モーター。小型・軽量でありながら、既存方式のモーターより高い出力を発揮するという。



これまでのノウハウを活かす

22インチ・ホイールに装着される空力付加物や、シルバーに塗装されたボディの下回りにはグリーン系のラインが入り、ボディの後半部分には大きなスリーポインテッドスターが散りばめられる。このペイントはメルセデスAMGペトロナスF1のマシンと共通するものだ。

2012年のSLS AMGエレクトリックドライブをはじめ、ハイブリッド技術のEパフォーマンスやメルセデスEQのAMGモデルなどを通じて、電動化へのノウハウを蓄積してきたAMGが、そのDNAをどのように用いて2025年にスタートする完全電動化時代へと移行していくのか。それを予告するヴィジョンAMGはその名のとおり、AMGの未来像を示している。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement