2022.10.01

CARS

やっぱりクルマいじりはやめられない! インスタグラムで世界中のラリーカー好きとつながるフランス車オーナーの楽しい2台持ち生活!!

シトロエン・サクソVTSとルノー・トゥインゴRSのとってもラリーな2台持ち生活!

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プジョー106ラリーとシトロエン・サクソVTSとの出会い

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しかしさすがに205ラリーは買おうにも希少で見つからず、軽量かつ小排気量でテールを振り回せるクルマということで、森田さんは日産サニー(B110)GX-5セダンを手に入れる。左下が1速で、5速が直結のレーシング・パターンのMTを持つ知る人ぞ知る1台だ。さらにサニーに続いて乗ったのがスズキ・アルト・ワークス。こうしてなんだかんだと205ラリーの影を追い続けること10年。ついに205ラリーの後継の、106ラリーを手に入れた。並行輸入されたエアコン付きの、後期型の1.6リッターモデルだ。



「ステアリングを握ったら、205の思い出が一気に蘇ってきて……。この間にいろんなクルマに乗ったけど一番しっくり来た。これぞ俺の原点だ、って思ったんだ」

当然、106ラリーもイジらずにはいられない。さっそくモディファイを開始するも、高速道路で事故をしてお別れに。しかし、傷心の森田さんはめげずに再びクルマ探しをはじめる。そこで見つけたのがシトロエン・サクソVTSだ。106ラリーの兄貴分のS16のエンブレム違いのモデルなのに、なぜか当時は不人気車だった。同じクルマを買うのも芸がないな、と思って試乗したところ、その走りに度肝を抜かれる。

「これ、ホントに兄弟車なの? っていうくらい違った。ステアリングは軽いしクイックだし、106ラリーがダルく感じちゃうくらいオーバーステアっぽいフィーリングだった。なんちゅう危ないクルマだ、って思ったけど、そこがいい(笑)」

前後のバンパーと前後の大きく張り出したフェンダー、さらにリア・ウイングはスーパー1600用のアフター・パーツ一式を輸入し装着した。

以来森田さんはサクソを2台乗り継ぎ、スーパー1600カテゴリーの存在や、あのセバスチャン・ローブのキャリアのスタートがサクソだったことを知り、どっぷりハマっていく。そして当時の映像を見まくった結果「サクソはワイド・ボディだ!」という結論に達する。目指すはシトロエン・スポールの、スポンサード・ステッカーのないテスト・カー仕様。家庭を持ち、娘を授かったタイミングだったが「やっぱり1度きりの人生を後悔したくなかったから」と決意。ボディ・キットとドライブ・シャフト、サスペンション・アーム、機械式LSD(ファイナルは1.3リッターの106ラリー用)を海外から輸入。内装も最低限ファミリー・カーとしての機能を残し、徹底的に手を加えた。こうしてスーパー1600の見た目と、少々過激な味つけを残しつつ、桁違いに高い旋回性能を手に入れた。仕上がったサクソの写真をインスタグラムで公開したら、世界中のラリー・カー好きと繋がることもできたという。

残る作業は彼にとって必須のキャブレターのようなサウンドだけだそうだ。そのために4連スロットルを付ける予定だが、シャシーとのバランスやトランスミッションの耐久性などを考慮し、出力はあえて150psほどに抑えるという。「これからも、ずっとこのまま乗るんじゃないかな」という森田さんの言葉からは、迷いは一切感じられなかった。

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文=上田純一郎(ENGINE編集部) 写真=山田真人 取材協力=RENO

(ENGINE2022年7月号)

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