2022.07.02

CARS

満天の星空の感動体験!! ベントレー・コンチネンタルGT V8で行く星空とグルメの旅【後篇】

「NEMU RESORT」ホテルのオプショナル・ツアー「スター・ウォッチング」。

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自動車旅行に行くなら普段見られないものが見たい。ベントレー・コンチネンタルGT V8を走らせ、星空を求めて三重県志摩市の英虞湾へ。時間の流れを感じる旅となった。グランド・ツアラーで行く、“小さな”クルマ旅のすすめ。今回は、ベントレー・コンチネンタルGT V8で行く星空とグルメの旅の後篇をお送りする。

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◆ベントレー・コンチネンタルGT V8で行く星空とグルメの旅【前篇】はコチラから!◆

星空の写真に惹かれて旅を決めた!


夕食の後はいよいよ星空観賞である。ホテルのオプショナル・ツアー「スター・ウォッチング」に参加する。英虞湾に面した真っ暗なビーチにある大きなチェアに寝転び、夜空を見上げる。オリオン座、おおいぬ座、ふたご座などガイドによる星座の説明を受けているうちに、どんどん目が慣れてきて、夜空の星が増えていく。こんなに星があるのかと改めて感動した。おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンそしてオリオン座のペテルギウスという3つの1等星で構成される冬の大三角形もハッキリと見える。地球からペテルギウスまでの距離は640光年だそうで、いま私が見ている光は640年前のものだ。ったくその間に人類は何度戦争をしたのだろう? と考えたりする。こうして宇宙のスケールを体験することは、自分の心に余裕を生むような気がした。

360度パノラマの自然を体感できるオープン・テントでディナーが楽しめる里山ラウンジ。「NEMU RESORT」三重県志摩市浜島町迫子2692-3 TEL.0559-52-1211


星空観賞で冷えた身体は天然温泉で温めた。大浴場には敷地内から沸く源泉の天然温泉の湯舟に加え、真珠の湯というお風呂もある。真珠で有名なミキモト コスメティックス
が開発したパールコラーゲンなどが含まれた白濁したお湯は、よく見るとキラキラ輝いている。ホテルにはミキモトのトリートメントサロン「パールスパ」もある。女性にも嬉しい施設だと思った。

伊勢神宮へ

翌朝、英虞湾に面した居心地のいい部屋で目覚める。雲の切れ間から太陽の光が何本もの柱のように差し、海面を輝かせている。

英虞湾をぐるりと囲む国道260号線、通称パールロードを走る。英虞湾は複雑な入り江が広がる内海なので、波が小さくとても長閑だ。海岸線をゆったりクルージングする。コンチネンタルGTは、どんな速度域で走っても気持ちがいい。

パールロードには何本もの橋がかかり、眼下に英虞湾を眺めることができる。


伊勢神宮まで足をのばすことにした。県道17号線を右折して志摩市方向へ北上する道は最高のドライビング・ロードだった。ドライビング・モードをスポーツにすると、コンチネンタルGTはガラッと表情を変える。脚が引き締まって、アクセル・レスポンスが俊敏になり、排気音が格段にいさましくなった。ワインディング・ロードにおけるハンドリングも文句のつけようがないものだ。コーナーを越えていくたびに、クルマの大きさを感じなくなっていく。ドライビング・プレジャーが非常にストレートに味わえる。ベントレーはドライバーズ・カーなのだ。

時間の流れが違う


内宮の入口である宇治橋を渡るとなんだか気持ちがすっきりする。玉砂利が敷き詰められた参道を歩くにつれどんどん神聖な気分になっていく。ここを歩くといつも自分は日本人だなあと思う。

さて、素晴らしいグランドツアラーで、最高の料理や美しい星空を体験した2日間はとても贅沢なものだった。そして、いろいろな時間の流れ方を感じる旅でもあった。

鳥羽展望台で食べた蒸し牡蠣。


コンチネンタルGTで高速道路やワインディング・ロードを疾走するときと、海岸通りをゆったりクルージングする時間の流れ方は明らかに違った。また、星空を見上げてはスケールの大きい宇宙の時間に思いを馳せることができた。

コンチネンタルGTは東京に向け、夜の新東名を矢のように走る。街の明かりが昨夜の満天の星を思い出させる。ギャラクシー・エクスプレス! そんな言葉が頭に浮かんだ。夜の高速道路を疾走するコンチネンタルGTは銀河超特急みたいだと思ったのである。

時間に追われ、都会でせかせか働いている私たちには、こういう旅が必要だ。往復約1000kmも走ったが、疲労感より再訪したい気持ちが勝る旅だった。

文=荒井寿彦(本誌) 写真=茂呂幸正 取材協力=NEMU RESORT



■ベントレー・コンチネンタルGT V8
駆動方式 フロント縦置きエンジン4輪駆動
全長×全幅×全高 4880×1965×1405mm
ホイールベース 2850mm
車両重量 2260kg
エンジン形式 V型8気筒ツインターボ
総排気量 3996cc
最高出力 505ps/5750~6000rpm
最大トルク 770Nm/2000~4500rpm
変速機 8段デュアルクラッチ式自動MT
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン/エア
サスペンション(後) マルチリンク/エア
ブレーキ 通気冷却式ディスク
タイヤ (前)265/40ZR21、(後)305/35ZR21
車両本体価格 2730万円

(ENGINE2022年5月号)

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