2022.08.17

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アッと驚くロレックスの変則ワザは「左リュウズ」!

オイスター パーペチュアル GMTマスター II

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かつての「ジュネーブSIHH」と「バーゼルワールド」の主役級ブランドが一堂に会し、今年はリアルで開催された世界最大の時計フェア「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ2022」。「ワンダーズ」という言葉に象徴されるように、数々の時計には新たな発見と驚きがいっぱいだ。

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シリーズ第12弾は、お待たせのついに登場、「ロレックス」。時計ジャーナリストの菅原 茂氏とENGINE編集部時計担当の前田清輝がその魅力を解説する。

錯覚を誘う反転デザインの変則ワザ

ジュネーブのウォッチズ&ワンダーズでは、壮大なブースが圧倒的な存在感を示し、今年も充実したラインナップで楽しませる。ムーブメントの性能向上や、デザイン細部のアップデートは、今年も例年通り。たとえば、ケースやダイアルに新しいデザインを採用する「エアキング」、初のプラチナ製フルーテッドベゼルが備わる「デイデイト」、イエローゴールド仕様の「ヨットマスター 42」などだ。

ところが、あっと驚く変則技も披露した。鏡像のように左右が180度逆の「GMTマスター II」である。またしても愛好家をとりこにすること間違いない。

オイスター パーペチュアル GMTマスター II
2つのタイムゾーン表示が可能な「GMTマスター II」の新作は、両方向回転ベゼルにグリーンとブラックのセラミック製の24時間目盛り入りセラクロムベゼルインサートを用い、GMT針もブランドカラーのグリーンで彩る。高品質のオイスタースチールによる直径40mm、100m防水のケース、同素材のブレスレットなどは現行モデルと同じ。自動巻き、COSC+ケーシング後にロレックス認定の高精度クロノメーター、約70時間パワーリザーブ。122万4300円。


オイスター パーペチュアル エアキング
約70時間パワーリザーブの最新ムーブメントの搭載に加え、リュウズガードを加えた新しいケース。さらにインデックスの5を2桁の05に改め、数字の3、6、9に長時間発光の新しい夜光を施して視認性を高めたダイアルなど、アップデートは多岐にわたる。自動巻き。オイスタースチール、ケース直径40mm、100m防水。81万6200円。

オイスター パーペチュアル デイデイト 40
3時位置の日付と、12時位置に曜日をフルスペルで表示する「デイデイト」は貴金属モデルのみで展開する特別な存在。新作は、従来はゴールドで作られていた特徴的なフルーテッドベゼルを加工が難しいプラチナで実現し、一段と別格の高級感が漂う。自動巻き、約70時間パワーリザーブ。プラチナ、ケース直径40mm、100m防水。予価703万8900円、発売時期未定。

オイスター パーペチュアル ヨットマスター 42
海洋スポーツに適した堅牢な造りと格別なラグジュアリー感を併せ持つ「ヨットマスター」には40mmのエバーローズゴールド、42mmのホワイトゴールドなどがあるが、今年は42mmモデルにイエローゴールドの新作を追加。ブラック×イエローの組み合わせがなんともスタイリッシュだ。自動巻き、約70時間パワーリザーブ。100m防水。314万7100円。

菅原 バーゼルワールドにおける最大級のブースをそのままウォッチズ&ワンダーズの会場に移設したロレックス。ロレックスとパテック フィリップが相対して並ぶ界隈は、まるで以前のバーゼルワールドだ。この不思議な光景や、逆向きにデザインされた「GMTマスター II」も錯覚を誘い、なんとも”ワンダー”な世界に迷い込んだ気分になる。

前田 左リュウズを採用した「GMTマスター II」は、思わず「見間違い?」と二度見してしまった。モデルは異なるものの、過去にも左リュウズは存在したとのことだが、多様性が求められる現代ならではの新作だといえよう。一方、「エアキング」は外装の変化に目を奪われがちだが、ムーブメントに新キャリバーが搭載されているあたりも見逃せない大きな魅力だ。

文=菅原 茂/前田清輝(ENGINE編集部)

(ENGINE2022年7月号)
※価格は雑誌掲載時のものです。

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