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2023.02.07

CARS

このご時世に4リッターNAなんて存在していいのか!?　7000回転で快音を放つ弾けたフラット・シックスはもう最高!!　ケイマンGTSとボクスターT、これまた対極の718に試乗した！

ENGINE編集部

ポルシェ718ケイマンGTS 4.0とポルシェ718ボクスターT

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雑誌『エンジン』のアーカイブ、2022年9・10月合併号に掲載されたポルシェの記事を4回にわたって紹介するシリーズ。1回目はポルシェ911カレラ4GTSとカレラ・カブリオレを配信したが、2回目の今回は、718ケイマンGTS 4.0と718ボクスターTの比較試乗をお届けする。モータージャーナリストの島下泰久氏と藤原よしお氏、そしてエンジン編集長の村上と編集部員の荒井の4名が試乗して、座談会を行なった！　ボクスターTの熟成具合も凄いがケイマンGTS 4.0の完成度の高さはさらに凄かった。◆ポルシェ911カレラ4GTSとカレラ・カブリオレの第1回から読む場合はコチラから！

これこそがポルシェ！

村上　続いては718シリーズの2台、ケイマンGTS4.0とボクスターT。こちらも両極といえる組み合わせだね。

藤原　ケイマンは自然吸気4リッターフラット6を搭載するモデルですね。これまでの広報車は6段MTでしたが、これは7段PDK。パワーは同じ400馬力だけど最大トルクが10Nmアップの430Nmになってますね。一方のボクスターTは装備を簡略化してスポーツ・シャシーなどを標準装備したストイックなモデル。以前7段PDKのケイマンTの用意はあったけど、ボクスターTは初めてじゃないかな？

荒井　しかも6段MTでした。

4リッター自然吸気フラット6を選べるのは、718ケイマンでは試乗車のGTS 4.0のほか、GT4およびGT4 RSの3モデルとなる。

村上　正直に言うと、今の911の後にケイマンGTSに乗ってしまうと、これこそがポルシェでしょ！　と思っちゃうな。7000回転まで回した時のクゥーンって音ね。今でもこんな音がするエンジンがあるんだ！　って感動しましたよ。

島下　4リッターNAなんて今どきいいんですか？　って感じですよね。下の回転から使えて苦労しないで走れるのに、こんなに弾けたエンジンって貴重、希少ですよ。

藤原　前に乗った6段MTは文句なく最高でしたけど、今回のPDKもキレがあって、すごくよかった！

村上　これはPDKでもいいよ。

荒井　大きさ的にもちょうどいい！

島下　実際はたいして小さくないんですよね。幅なんて1801mmだから911と50mmくらいしか違わない。でも小さく感じる。

完全に液晶化されている911系とは異なり、一部にまだ機械式の丸形のメーターを残す718シリーズ。



村上　一体感が違うんだよ。

荒井　普通の人でも十分楽しめる。

村上　それでいてプロのレーシング・ドライバーが乗っても素晴らしいと唸るものになってるのが凄い。

藤原　GTS4.0は現行のラインナップの中で、一番ポルシェらしいポルシェって気がしません？

村上　911と比べた時、トラクションのドーンというのがない。ポルシェ＝911とするなら、そこがやはり違う。

藤原　確かにドーンはない。

村上　一方、ポルシェ＝エンジンだとするならば、これがポルシェだよ。

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