2022.09.14

CARS

【速報! 日本初公開】フェラーリ初のSUV、プロサングエ その全写真を公開!!

フェラーリ史上初のSUV、プロサングエ!

全ての画像を見る
観音開きの4枚ドア

advertisement


ボディ形状で特筆すべきは、4枚のドアがあることはもちろんだが、それがなんと観音開きになっていることである。観音開きのスポーツカーといえばマツダRX-8があったが、大きな違いは、こちらは太いBピラーを持っていること。そして、ショルダー部分に付けられた小さな黒いスイッチを引くことによって自動で開くリア・ドアが巨大で、フロント・ドアが開いていなくても開けられること。しかも、それが直角に近い79度まで開くのだ。フロント・ドアもこれまでのフェラーリ・モデルより5度広い63度まで開くから、両方を拡げた時の開放感は素晴しい。この開放感と、乗降性の良さを手に入れるために、フェラーリーは社内での喧々諤々の議論の末にこれを選択したらしい。



ほかに観音開きのドアを持つクルマといえばロールスロイスで、なるほどカリナンがスポーツカーになったと思えば、フェラーリ快適性とパフォーマンスの両立を声高に主張する真意が見えてくるような気もするのである。プロサングエの欧州での価格は39万ユーロ、日本円にしてざっと5000万円ほど。競合車種として想定されるのは、カリナンをおいてほかないだろう。

しかし、こちらはスポーツカーである。シートは、前後ともほぼ同じ形状のバケット・タイプのものが4つ。リア・シートの間にはトランスアクスルのギア・ボッスクが鎮座しているから、5シーターにするのは構造上難しいだろう。フェラーリによれば、後席の住人にも、ドライバーズ・シートや助手席と同じドライビング・エクスペリエンスを味わってもらうのが、このクルマの主眼なのだという。前席より後席の着座位置は少し高くなっており、前の視界は悪くないが、ゆったりと寛ぐ空間ではまったくなく、窮屈ではないもののキュッと引き締まった空間になっていることが、座ってみるとよく分かった。

一方、ドライバーズ・シートに着いた時の感覚は、いつもよりやや高い位置にいることを除いては、まったくフェラーリのこれまでのスポーツカーと変らないものだった。運転すると一体どんな感じがするのか興味津々だが、少なくともロールスロイス・カリナンとはまったく違ったものであるのは間違いないだろう。

早く乗ってみたいと思わせる重要な要素となるアクティブ・サスペンション・システムなど、さらに詳しい情報は後篇で!

▶「フェラーリのおすすめ記事」をもっと見る

文=村上政(ENGINE編集部) 写真=フェラーリS.p.A



(ENGINEWEBオリジナル)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement