2022.10.28

CARS

フェラーリSF90とどう違うのか? 乗ってわかったホンダNSXタイプSの凄さとは モータージャーナリストの島下泰久とエンジン編集部員が乗って語ったNSX座談会!【後篇】

これが最後! ホンダNSXタイプS

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ホンダが2代目NSXの集大成と謳うタイプSは、一体どんなスーパー・スポーツカーとしてその役目を終えるのか? モータージャーナリストの島下泰久、エンジン編集部のムラカミとアライの3名が箱根を走り、和製スーパー・スポーツの「いま・ここ」を語りあった座談会の後篇。話題は同じく電動モーターを持つフェラーリSF90へ。◆前篇を先に読む場合はコチラから!

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ピュアなモーター・システム

荒井 シマシタさんとムラカミさんは、電動モーターを持つフェラーリSF90にも乗ったことがあるでしょう? NSXタイプSはSF90と比べてどうですか?



村上 プラグイン・ハイブリッドのSF90は、EVモードで(加速度0.4G以下の範囲)、135km/h出せるし、航続距離も25kmある。

荒井 タイプSのEVモードは街中をトロトロ走る程度で、ちょっと踏み込めばすぐにエンジンがかかった。

島下 モーターをハンドリング性能向上に使うという点では、両者とも一緒だと思う。フェラーリはプラグインを選んだ。ただし、バッテリーをたくさん積むと重くなる。

村上 そうそう。NSXタイプSは圧倒的に軽い感じがする。

島下 NSXタイプSのモーター・システムは、とにかくハンドリングに寄与すればいいというピュアな考えだから、出足が素晴らしい。ヨッコイショという感じがまったくなく、スルスルっと加速する。

村上 考え方が違うんだね。SF90だけではなく、フェラーリ296GTBやマクラーレン・アルトゥーラといったハイブリッド・スーパー・スポーツって、公道は電気で走ってサーキットではエンジンを回して楽しむというもの。NSXタイプSはサーキットというよりは、ワインディング・ロードなどでの走りの楽しさを提供する感じがする。

荒井 なるほど。だからタイプRではなくタイプSなんですね。

島下 でも、鈴鹿サーキットはとても楽しかったですよ。ずっとコーナーが続くようなサーキットは楽しい。



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