2022.10.29

CARS

激レア栃木県高根沢工場生産最終モデル、車体番号135番台のS2000も所有する女性オーナーの情熱がすごい! ホンダS2000を愛するふたりの女性ドライバー【後篇】

自然吸気2リッター・エンジンで250psを発生するこの2座オープンのホンダS2000を愛するふたりの女性は、助手席よりも運転席が大好き。

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1999年、ホンダが29年ぶりに発売したFRのスポーツカー、S2000。自然吸気2リッター・エンジンで250psを発生するこの後輪駆動の2座オープンを愛するふたりの女性は、助手席よりも運転席が大好き。前篇では新車から乗り続ける後輪駆動マニュアルのS2000で運転に目覚めた大学准教授の簗瀬澄乃さんを紹介したが、今回は後篇として、激レアな栃木県高根沢工場生産最終モデルも所有する簗瀬澄乃さんのS2000ライフをお伝えしよう。◆前篇から読む場合はコチラから!

4台を乗り継ぐ

前篇の最後で、S2000に出会ってその後オートバイの楽しさを知った簗瀬さんの話をしたが、一方、オートバイからS2000に移ったというのが、グリーンのS2000に乗る池田利香さんだ。20歳でホンダVFR400を買ったという池田さんはその後ホンダVT250、ヤマハFZR250、ヤマハDT200、スズキ・ジェベル250、ホンダCB400、同スーパー・ボルドールと数多くのバイクを乗り継いできた。

グリーンのS2000はモデューロのエアロパーツと足回りで固められている。

「クルマ好きの主人と知り合ってから、バイクに乗る機会が減ったんです。乗らないのはもったいないなあ、でも手放すのはなあ? と悩んでいたころ、知人がS2000を手放すんだけど、買わない? って」

試乗したらS2000は池田さんのハートを射抜いてしまった。

「これは面白い! これならCB400を手放せる! と思いました。もうテンション上がりまくりで、買います!って言いました」

こうして2008年に池田さんはS2000のオーナーになり、S2000仲間のツーリングにも参加するようになった。

2009年、仲間とツーリング中に事故は起こった。池田さんのS2000は雑木林に落ち廃車になったのである。予想外のストレスには女性の方が強いと何かで読んだことがあるけれど、池田さんはすぐに次のS2000を探し、手に入れた。

「2台目は2005年にマイナーチェンジを受けた2.2リッター・モデルだったんです。すごく上品で乗りやすく、なんて穏やかなクルマなんだろうと思いました。2リッター・モデルのようにハネたりしないんですけど、モノ足りなくて、これは私が乗りたいS2000じゃないと思ってしまったんです」

レカロのバケット・シートは友人から安く譲ってもらったもの。北米使用のCRに採用された室内トリムに換えられている。

2リッター・モデルを物色していた池田さん。九州に素晴らしい個体を発見した。S2000乗りの間では、激レアと言われている栃木県高根沢工場生産最終モデル、車体番号135番台のS2000である。初代NSXのために建てられた工場で生産された135型は200台前後しかないと言われている。

「九州まで買いに行きました。本当に嬉しかったです」

ところが、池田さんはまた見つけてしまったのである。それがグリーンに輝くS2000だ。

「ずっとグリーンのS2000が欲しかったんです。でも、希少な135番台の個体も手放し難い。手放すなら135番台の価値がわかってくれる人に譲りたい。そんな人がいるだろうか?」

最も信頼できる人は最も身近な人だ。なんと、ご主人が135番台の個体を買い取ってくれたのである。こうして2021年2月、グリーンのS2000を購入した。池田家は135番台とグリーンというS2000の2台持ちになった。

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