いま、クルマ好きのあいだでは、にわかにスポーツカー・ブームが巻き起こっている。クルマの世界は100年に一度の大変革期、この先もこれまでのようなスポーツカーが存在し続けるのかどうか、まったくわからない。となれば、いまのうちに乗っておかなければ、と居ても立ってもいられない気持ちになるのは当然。というわけで、モータージャーナリストの高平高輝と森口将之、そしてエンジン編集部の荒井、新井、上田の5人が、大好きなライトウエイト・スポーツに乗って、「スポーツカー愛」を叫ぶ! 今回はその前篇、軽量級スポーツカーのプロローグをお送りする。クルマ好きはもちろん、どうしようか迷っているお父さんたちに言いたい。いまこそ、スポーツカーに乗ろう!スポーツカーにとって、最も重要なのは?荒井 はい、今回乗ったのは、軽量級の5台です。上田 いうなれば、これぞ本来のスポーツカーの姿に近いものですよね。重量が軽い順に並べてみましょう。(1)ケータハム・セブン170S(490kg)(2)トヨタ・コペンGRスポーツ(870kg)(3)マツダ・ロードスター990S(990kg)(4)アルピーヌA110 S(1110kg)(5)トヨタGR86RZ(1270kg)となります。
荒井 著名なレーシングカー・デザイナーで、T50やT33など自分の名を冠したスポーツカーを最近発表したゴードン・マレーさんにインタビューしているのを以前横で聞いていたんですが「スポーツカーにとって、最も重要なのは?」って質問したら返ってきたのはひとことだけ。「ウェイト!」でした。そのくらい軽さというのはスポーツカーにとって欠かせない要因だと思うんです。上田 そういえば彼の最初の作品で、今ではT1って呼ばれている自分用のレースカーって、見た目はロータス・セブンそのものなんですよね。フォードのエンジンの。高平 大昔にケータハムのセブンが当時所属していた編集部にあって、1年くらい通勤していたなぁ。森口 そうそう、セブンって新人の登竜門みたいなものでしたよね。上田 同じく僕も1年乗りました(笑)。ケータハムは1990年代のブームもあって、すっかり日本に根付いた感じがしますよね。今日も芦ノ湖スカイラインに1台来てました。とはいえ、この5台が並ぶと、やっぱりセブンは異質だな。
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