2022.11.25

CARS

アルピーヌA110 は、これ一代限りの可能性大! 迷っているお父さん、買うなら今が最後のチャンス!!【続篇その4】

買うなら今が最後のチャンス、アルピーヌA110

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クルマ好きのあいだでにわかに巻き起こるスポーツカー・ブーム。この先もこれまでのようなスポーツカーが存在し続けるのかどうかわからない。となれば、いまのうちに乗っておかなければ! というわけで、モータージャーナリストの高平高輝と森口将之、そしてエンジン編集部の荒井、新井、上田の5人が、大好きなライトウエイト・スポーツに乗って、「スポーツカー愛」を叫んだ。5台の軽量級スポーツカーを1台ずつ深掘りするシリーズ。プロローグとケータハム・セブン、トヨタ・コペンGRスポーツ、マツダ・ロードスター990Sに続く【続篇その4】は、ENGINEホット100ニューカー・ランキングで史上初の4連覇を達成したアルピーヌA110を取り上げる。クルマ好きはもちろん、どうしようか迷っているお父さんたちに言いたい。いまこそ、スポーツカーに乗ろう!◆【プロローグ】から先に読む場合はコチラから!

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圧倒的にスポーツカー

上田 今回からは1tを超えるクルマになります。5台の軽量級スポーツカーを1台ずつ深掘りするシリーズの4台目は、アルピーヌA110S。車重1110kgです。

高平 アルピーヌ・ブランドはルノー傘下になって一度は途絶えたから、セブンやロードスターやコペンみたいに長年ずっとやっていたわけじゃない。けれどブランドが復刻してA110が登場して、はじめて乗った時はみんなビックリしたよね。軽くて脚もしなやかに動いて、その割に俊敏で。えっ! こんなのができちゃうんだ! って思った。

先日のF1日本GPに合わせて、Sよりさらに上位のA110 R(ラディカル)も追加されているが、導入時期や価格はまだ未定。

上田 やっぱり昔のアルピーヌA110の存在は大きかったんでしょうね。これを復刻させるには軽さと小ささが絶対条件としてあったんじゃないですか。セブンとは、ロードスターとはこういうものだ、というのと同じように。

森口 しかもただ軽くするだけじゃなくて、車体の重心の位置をドライバーのヒップポイントに合わせるために、補機類の位置を調整しているんだよね。それが扱いやすさに繋がっている。

荒井 ちなみにモータージャーナリストの投票による本誌の人気企画、エンジン・ホット100でアルピーヌA110は4年連続1位です。

新井 ロードスターと違って速いエンジンもあるから、俊敏さがより味わいやすいところもいい。

高平 でも路線としては、ロードスターと同じだよね。

上田 試乗会の時にやって来ていたフランス本国のスタッフに聞いたんですが、スライドを許容させるために、あえてタイヤのグリップを抑えたっていうんです。そんな話、聞いたことないですよ。

新井 おかげでミドシップらしい唐突な感じがしない。

高平 公道で普通の人ががんばったくらいじゃそうそう滑らないけど、サーキットで流れ出していくのを見ていると、ズッといくんじゃなくてジワジワッと出て行く。

フックス製のアルミホイールやバケットタイプの角度固定式サベルト製シートはSでは標準装備。

荒井 いやぁ、今日乗った5台の中では、旋回中の気持ち良さは一番!

上田 僕はA110ってこれまで252馬力のピュアしか乗ったことがなかったから、今年1月の変更で292馬力から300馬力になったこのA110Sは、圧倒的にスポーツカーらしく感じました。

高平 今回のSは、変更前のSより明らかに脚が締め上げられている。

上田 芦ノ湖スカイラインで乗るだけならぜんぜん平気でしたけど。

荒井 いやいやいや、さすがにA110Sでずっと一般道は辛いよ。編集部から都心を走って自宅に帰るだけで「なんじゃこりゃ!?」って思ったくらいだから。いったんスピードを出せばいいんだけど、免許がなくなっちゃうよ(笑)。

森口 変更前のSでも辛かったよ。でも、結局こういうのが好まれるんだよね。個人的にはA110はスタンダードの素のモデルがベストなんだけど。

荒井&高平&上田 賛成!

近年の欧州車では珍しいことに左右ハンドル位置が選択できる。

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